2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧
ヴァージニア (新潮文庫) 作者:倉橋 由美子 新潮社 Amazon 『ヴァージニア』倉橋由美子を読む。 読み直し、倉橋由美子の二冊目。 新潮文庫の倉橋作品は背表紙が緑色。当時のガールフレンドの本棚にあったし、妻の本棚にも、あった。ジャズ喫茶で煙草をくゆら…
左川ちか詩集 (岩波文庫 緑232-1) 岩波書店 Amazon 『左川ちか詩集』 左川ちか著 川崎賢子編を読む。 中学の時、現代国語の教科書に西脇順三郎の詩が載っていた。そのモダンさ、日本語の豊饒さに眼をひらかされた。新潮文庫から出ていた西脇の詩集を買って、…
恐怖の正体-トラウマ・恐怖症からホラーまで (中公新書 2772) 作者:春日 武彦 中央公論新社 Amazon 『恐怖の正体-トラウマ・恐怖症からホラーまで-』春日武彦著を読む。 まずは、恐怖の定義。 「恐怖の定義 ①危機感、②不条理感、③精神的視野狭窄―これら三…
最愛の (集英社文芸単行本) 作者:上田岳弘 集英社 Amazon 『最愛の』上田岳弘著を読む。 コロナ禍なんて随分昔のことのように思えるが、まだ、つい、数年前のことだ。三密を避けるため、企業は社員を在宅勤務、リモートワークさせ、会議はWEB会議になった。…
パルタイ (新潮文庫) 作者:由美子, 倉橋 新潮社 Amazon 『パルタイ』倉橋由美子著を読み直す。 大学生の時、好きな作家は、女性では、金井美恵子と森茉莉、そして倉橋由美子だった。この作品集、読んでいたはずなのに、まったく読めていなかった。でも、それ…
複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線 作者:マーク・ブキャナン 草思社 Amazon 『複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線 』マーク・ブキャナン著を読む。 数字的にはたった6人を辿れば、世界中の人と知り合いだという狭い世界、「ス…
今ここにいるぼくらは (集英社文庫) 作者:川端 裕人 集英社 Amazon 『今ここにいるぼくらは』川端裕人著を読む。 大昔の著者のブログで彼自身は現在SF作家ではないが、SFの土壌から作品が生まれていると書いていた。 この作品は「博士」と呼ばれる小学生と友…
ブローティガン 東京日記 (平凡社ライブラリー) 作者:ブローティガン,リチャード 平凡社 Amazon 『ブローティガン東京日記』リチャード・ブローティガン著 福間健二訳を読む。 ブローティガンが日本にいたのは「1976年5~6月、1ケ月半」だそうだ。旅にして…
それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス) 作者:リーナス トーバルズ,デビッド ダイヤモンド 小学館プロダクション Amazon 『それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実』リーナ…
伽藍とバザール―オープンソース・ソフトLinuxマニフェスト 作者:エリック・スティーブン レイモンド 光芒社 Amazon 『伽藍とバザール―オープンソース・ソフトLinuxマニフェスト』エリック・スティーブンレイモンド著を読む。 たとえば新しいラーメンを考案す…
菊帝悲歌: 小説後鳥羽院 (河出文庫) 作者:塚本 邦雄 河出書房新社 Amazon 『菊帝悲歌 小説後鳥羽院』塚本邦雄著を読む。 NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を見ていたので、歴史的な流れは、それなりに知っていた。ドラマの終盤に後鳥羽院、後鳥羽上皇は登場…
現代思想2004年11月号 特集=生存の争い 医療・科学・社会 青土社 Amazon 『現代思想2004年11月号 特集=生存の争い 医療・科学・社会 』を読む。 目玉は、立岩真也と小泉義之の「生存の争い」という討議。ユーミンのアルバムで『ラブ・ウォーズ』があったが、…
大人のための怪奇掌篇 (宝島社文庫) 作者:倉橋由美子 宝島社 Amazon キャッチコピーはアニメ『怪物くん』(第1作)主題歌「おれは怪物くんだ」の歌詞の一部を拝借。作詞は藤子不二雄。AとFがつく以前。 『大人のための怪奇掌篇』倉橋由美子著を読む。 奥付の…
ここに素敵なものがある 作者:リチャード・ブローティガン 百万年書房 Amazon 『ここに素敵なものがある』リチャード・ブローティガン著 中上哲夫訳を読む。 第一詩集『リチャード・ブローティガン詩集-突然訪れた天使の日-』リチャード・ブローティガン著…
フェルナンド・ペソア伝 異名者たちの迷路 作者:澤田 直 集英社 Amazon 『フェルナンド・ペソア伝-異名者たちの迷路-』澤田直著を読む。 ペソアの人生と「70もの人格」により書かれた作品を辿り、その魅力やペソア愛が伝わってくる。異なるペンネームで…
わたしたちの怪獣 (創元日本SF叢書) 作者:久永 実木彦 東京創元社 Amazon 『わたしたちの怪獣』久永実木彦著を読む。SFとかファンタジーとか、なんだろうが、なぜか、懐かしさも感じる。NHKBSで4Kリマスター版『ウルトラQ』や『ウルトラ7』を見ていたが、…