2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

俺はフランケンシュタインじゃない

新訳 フランケンシュタイン (角川文庫) 作者:メアリー・シェリー 発売日: 2015/02/25 メディア: 文庫 読んではいないのに読んだ気になった本がいろいろとある。 で、読んでみたのが『新訳 フランケンシュタイン』メアリー・シェリー著 田内志文訳。 期待され…

つぶやきしろー

ぼそぼそ声のフェミニズム 作者:栗田 隆子 出版社/メーカー: 作品社 発売日: 2019/05/30 メディア: 単行本 『ぼそぼそ声のフェミニズム』栗田隆子著を読む。 最近のフェミニズムってなんだか学生運動のセクトのように、またはプロレス団体のように細分化して…

「愛はすべてを赦す」のか「愛はすべてを奪う」のか

中央駅 作者:キム・ヘジン 出版社/メーカー: 彩流社 発売日: 2019/11/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) 春一番にのって花粉が大量飛散。 対策をしても目、鼻がつらい。 『山下達郎のサンデー・ソングブック』聴取率週刊恒例の蔵出しライブ音源。いつも愉…

水洗トイレは汚物といっしょに恐怖も流してしまった

厠 谷崎潤一郎・松谷みよ子ほか (文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 第二期) 作者:谷崎 潤一郎,松谷 みよ子 出版社/メーカー: 汐文社 発売日: 2019/03/23 メディア: 単行本 『文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション 厠』谷崎潤一郎・松谷みよ子ほか 東雅夫編・…

居るのはつらいよ-2

居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく) 作者:東畑 開人 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2019/02/18 メディア: 単行本 『居るのはつらいよ』東畑開人著を読む。 以下まとまらない読書メモ-2。 前回のエントリーのおさ…

居るのはつらいよ-1

居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく) 作者:東畑 開人 出版社/メーカー: 医学書院 発売日: 2019/02/18 メディア: 単行本 『ミッドサマー』。なんで『夏至祭』にしなかったのだろう。 宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』ファンな…

天才たちのルーティン

天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々 作者:メイソン・カリー 出版社/メーカー: フィルムアート社 発売日: 2014/12/15 メディア: 単行本 『天才たちの日課』メイソン・カリー 著 金原瑞人 石田文子訳を読む。 古今東西の…

横浜 光る街

やっさもっさ (ちくま文庫) 作者:獅子 文六 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2019/12/10 メディア: 文庫 確定申告の準備にかかる。excelで経費などの計算。細野晴臣の『住所不定無職低収入』が口をつく。 『やっさもっさ』獅子文六著を読む。 主人公・志…

2020年2月13日の5首

ユーミンは 松任谷じゃなく 荒井由実だよね 「そんなことより働いて」 吾子のアコ アコギで路上歌唄い 上前はねる アコギなパイセン 七味唐辛子組合一味 三味線弾きながら 好き勝手三昧 『パラサイト 半地下の家族』見る俺も きっと おんなじニオイするかも …

ガーリッシュ・ビルドゥングスロマン

遠の眠りの 作者:谷崎 由依 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2019/12/05 メディア: 単行本 『パラサイト 半地下の家族』第92回アカデミー賞で作品賞など4冠獲得!おめでとうございます。混む前に見ることができてよかった。 『遠の眠りの』谷崎由依著を読む…

なり上がり大作戦

パルムドール受賞!『パラサイト 半地下の家族』30秒予告 『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督を見た。評判通りの映画だった。 ごみごみした下町の半地下に住む家族。高級住宅地の豪邸に住むセレブ家族。夫はITベンチャー企業のオーナーか。 妻は当…

センス・オブ・ワンダーがキラキラ

となりのヨンヒさん 作者:チョン・ソヨン,吉川 凪 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2019/12/13 メディア: 単行本 『となりのヨンヒさん』チョン・ソヨン著 吉川凪著を読む。行間からセンス・オブ・ワンダーがキラキラしている。 まあカテゴリーでいえばSF短…

恐怖は愉しい

銀の仮面 (創元推理文庫) 作者:ヒュー・ウォルポール 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2019/12/20 メディア: 文庫 『銀の仮面』ヒュー・ウォルポール著 倉阪鬼一郎編訳を読む。 ヒュー・ウォルポールは『恐怖の愉しみ 上』平井呈一編訳で『ラント夫人』…

帰国子女の93年の生涯

鶴見俊輔伝 作者:黒川 創 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/11/30 メディア: 単行本 『鶴見俊輔伝』黒川創著を読む。 鶴見俊輔の評伝を書くならば、著者が最適。理由はこのエントリーの後半に。 分厚いが、かなりわくわくしながら読み終えた。 かなり大…