2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧
モダンデザイン批判 作者:柏木 博 岩波書店 Amazon ピロリ菌駆除薬を1週間服用のため、禁酒する。実は内緒でノンアルコールビールを飲んだ。不思議なものでビールを飲んだ気になる。昔のものよりおいしくなったし。 麦焼酎の強炭酸割を飲みながら、『モダン…
腿太郎伝説(人呼んで、腿伝) 作者:深堀骨 左右社 Amazon 『腿太郎伝説〈人呼んで、腿伝〉』深堀骨著を読む。待望の新作。 桃太郎ならぬ腿太郎。「桃」を「腿」に変換することで、すべてがスタートしたのでは。いきなりGさんとBURさんが出て来る。外国人?違…
掌の小説(新潮文庫) 作者:川端康成 新潮社 Amazon 『掌の小説 新版』川端康成著を読む。これまで作者の掌編小説をアンソロジーなどで読んできた。この本は、若い頃から晩年まで作者が書いた掌編小説を遍く収録したもの。全122編。 すぐ読めると思っていた…
影の部分 (真夜中BOOKS) 作者:秦 早穂子 リトル・モア Amazon ふと思う。映画、洋画のタイトルって、いつからそのままで使われるようになったんだろう。もう少し気の利いた日本語でタイトルをつれば、ヒットしそうなものもあるはずなのに。 もう時効だからい…
ラブ&ポップ―トパーズ〈2〉 作者:村上 龍 幻冬舎 Amazon 『ラブ&ポップ トパーズ2』村上龍を読む。 風俗は風化する。今を捉えようとするが、捉えた瞬間、今はすでに過去のモノとなってしまう。しかし果敢にも言葉でそれに挑み続けている作家がいる。村上龍…
古くさいぞ私は 作者:坪内 祐三 晶文社 Amazon 『古くさいぞ私は』坪内祐三著を読む。 「古くさい」と「古い」は違う。古くさいとは、若いに似合わずシブ好み、オールドファッションであるというニュアンスが多分に込められている。博覧強記の読書狂と言えば…
赤目四十八瀧心中未遂 (文春文庫) 作者:車谷 長吉 文藝春秋 Amazon 『赤目四十八瀧心中未遂』車谷長吉著を読む。 小説の良し悪しって、自分で思わずキャスティング(小説の登場人物を映画やTVドラマ化した場合)したくなるかどうかって、結構ポイント高い…
SFの気恥ずかしさ 作者:トマス・M・ディッシュ 国書刊行会 Amazon 『SFの気恥ずかしさ』トマス・M.ディッシュ著 浅倉久志訳 小島はな訳を読む。随分前に『アジアの岸辺』を読んで以来、久しぶり。批判の言い回しが辛辣なんだけど、おもしろおかしくて、途…
遠きにありて、ウルは遅れるだろう (エクス・リブリス) 作者:ペ・スア 白水社 Amazon 『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』ペ・スア著 斎藤真理子訳を読む。 ウルという女性が出て来る3つの物語。それぞれがつながっているのか、いないのか。よく見えないま…
ボブ・ディラン自伝 作者:ボブ・ディラン SBクリエイティブ Amazon 何かと物入りで、高額なチケット代は到底捻出できないので、スポティファイでアルバムをかけ流しつつ、『ボブ・ディラン自伝』ボブ・ディラン著 菅野ヘッケル訳を再読する。 自伝でおなじみ…
惑う星 作者:リチャード・パワーズ 新潮社 Amazon 『惑う星』リチャード・パワーズ著 木原善彦訳を読む。 宇宙生物学者のシーオには9歳になる息子ロビンがいた。妻アリッサは熱心な環境保護活動家だったが急に亡くなる。父と子の二人暮し。元々心に問題があ…
雨滴は続く (文春e-book) 作者:西村 賢太 文藝春秋 Amazon 『雨滴は続く』西村賢太著を読む。 著者がいかにして作家になったか、その軌跡が詳らかに書かれている。 これまでの作品を串刺しにした感じ。 北町貫多は、神保町の古書店に居候しながら藤沢清造の…
心理経済学のすすめ 作者:妙木 浩之 新書館 Amazon 『心理経済学のすすめ』妙木浩之著を読む。 心理学と経済学。とてもおおざっぱにいえば、かたや「心」を対象にし、かたや「お金」を対象にした学問である。 一見、相反するように思えるが、その実、経済が…
サラヴァ・フォー・カフェ・アプレミディ アーティスト:オムニバス,ピエール・バルー,ピエール・アケンダンゲ,ジャン=ロジェ・コシモーン,イジュラン,アレスキー&ブリジット・フォンテーヌ,ジョエル・ファヴロー オーマガトキ Amazon きみは、ピエール・バル…
www.youtube.com 加藤登紀子のアルバム。坂本龍一がプロデュース。歌のうまさと坂本のピアノやシンセなど演奏力やアレンジのセンスが光る。教授の幸宏ばりのドラムも聴ける。サブスクになかったが、YouTubeにあった。 amazonより引用。 「加藤登紀子が1982年…
『谷崎潤一郎・川端康成』三島由紀夫著を読む。 『川端康成異相短篇集』川端康成著 高原英理編を読んでいたら、文庫本のカバーのそでにこの本が載っていた。えっ!三島が谷崎と川端について書いた評論集。 ここ数年、虫食い状態で谷崎と川端を読んでいた。つ…