2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧
説教したがる男たち 作者:レベッカ・ソルニット,ハーン小路恭子 左右社* Amazon アナ・テレサ・フェルナンデスの絵 『説教したがる男たち』 レベッカ・ソルニット著 ハーン小路恭子訳を読む。 タイトルがキャッチ―で内容は男性であるぼくにとっては耳が痛く…
葦と百合 (集英社文庫) 作者:奥泉 光 集英社 Amazon 『葦と百合』奥泉光著を読む。 カルトを扱った先駆け的作品として高橋和巳の『邪宗門』がある。これは、戦時中に国家から壊滅的な弾圧を受けた大本教団を下敷きにしたものだ。その徹底的な破壊のさまをか…
狂人の部屋 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1801 ツイスト博士シリーズ) 作者:ポール・アルテ 早川書房 Amazon 『狂人の部屋』ポール・アルテ著 平岡敦訳を読む。 友だち以上恋人未満だったパトリックとポーラ。こともあろうにフランシスとの結婚を控え、二…
心のこり 作者:藤堂 志津子 文藝春秋 Amazon 『心のこり』藤堂志津子著を読む。 時々、切ないほどの、恋愛小説が読みたくなる。と、いう感覚は、時々、どうしようもなく甘味処で栗ぜんざいが食べたくなるのと似ている。男だろうが、オジサンだろうが、そうい…
ロウソクの科学 (角川文庫) 作者:ファラデー KADOKAWA Amazon 『ロウソクの科学 』ファラデー著 三石巌訳を読む。 今まで読もう読もうと思いつつ手が延びなかった本がある。この本もそう。 クリスマス休暇にロンドンの王立研究所で開かれた著者の少年少女向…
まほり 上 (角川文庫) 作者:高田 大介 KADOKAWA Amazon まほり 下 (角川文庫) 作者:高田 大介 KADOKAWA Amazon 『まほり』高田大介著を読む。 冒頭部は都会から転校してきた小学生・淳が渓流で目撃した少女とのシーン。着物姿の彼女は流れに入って放尿する。…
心はどのように遺伝するか 双生児が語る新しい遺伝観 (ブルーバックス) 作者:安藤寿康 講談社 Amazon 『心はどのように遺伝するか 双生児が語る新しい遺伝観』安藤寿康著を読む。 「遺伝子は人間の姿やかたちのみならず、一人一人の心のあり方にまで影響を及…
死まで139歩 (ハヤカワ・ミステリ(1974)) 作者:ポール アルテ 早川書房 Amazon 『死まで139歩』ポール・アルテ著 平岡敦訳を読む。 アラサー間近のネヴィル。文武両道に秀で、法律を学ぶ。しかし自分の将来が弁護士としっかり決められずに、ふらふらと生きて…
道楽科学者列伝 近代西欧科学の原風景 (中公新書) 作者:小山慶太 中央公論新社 Amazon 『道楽科学者列伝 近代西欧科学の原風景』小山慶太著を読む。 バブルがはじけると共に、はじけとんだものの1つに、メセナがある。企業の文化・芸術への支援活動と訳され…
夜歩く【新訳版】 (創元推理文庫) 作者:ジョン・ディクスン・カー 東京創元社 Amazon 『夜歩く』ジョン・ディクスン・カー著 和爾桃子訳を読む。 著者の長篇デビュー作だそうで。本作もまた読み出すと止まらなくなってしまった。 パリの予審判事アンリ・バン…
ドラゴン・ヴォランの部屋 (レ・ファニュ傑作選) (創元推理文庫) 作者:J・S・レ・ファニュ 東京創元社 Amazon 『ドラゴン・ヴォランの部屋-レ・ファニュ傑作選-』J.S.レ・ファニュ著 千葉康樹訳を読む。平井呈一訳以来の「半世紀ぶりの」アンソロジーだと…
火刑法廷[新訳版] (ハヤカワ・ミステリ文庫) 作者:ジョン・ディクスン・カー 早川書房 Amazon 『火刑法廷 新訳版』ジョン・ディクスン・カー著 加賀山卓朗訳を読む。 「フランスのディクスン・カー」ポール・エルテにはまっているが、ここらで本家も読んでみ…
日々のきのこ 作者:高原英理 河出書房新社 Amazon 『日々のきのこ』高原英理著を読む。きのこをめぐる変てこ話が3篇。リアルきのこから作者の脳内にあるきのこまで、きのこ三話、きのこ三昧。 『所々のきのこ』色とりどりのノモホコリタケを踏んづけて胞子を…
進化と人間行動 作者:寿一, 長谷川,真理子, 長谷川 東京大学出版会 Amazon 花粉症のみなさん、どうぞご自愛ください。 『進化と人間行動』長谷川寿一・長谷川眞理子共著を読む。お堅い書名なのだが、それが…。これが、東大教養学部のテキストとは。いやあ、…
赤髯王の呪い (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1790) 作者:ポール アルテ 早川書房 Amazon 『赤髯王の呪い』ポール・アルテ著 平岡敦訳を読む。 『赤髯王の呪い』 犯罪学者アラン・ツイスト博士シリーズの第一作目である『赤髯王の呪い』。ナチス・ドイツに併…
利己的な遺伝子 40周年記念版 作者:リチャード・ドーキンス 紀伊國屋書店 Amazon 『利己的な遺伝子 40周年記念版』リチャード・ドーキンス著 日高敏隆〔ほか〕訳を読む。 この本を最初に読んだのは、今から四半世紀前ほどか。ドーキンス教のにわか信者と化…