花粉症のみなさん、どうぞご自愛ください。
『進化と人間行動』長谷川寿一・長谷川眞理子共著を読む。
お堅い書名なのだが、それが…。これが、東大教養学部のテキストとは。
いやあ、おもろい、おもろい。2つばかり紹介しよう。
P.151に「日本における身内殺人の被害者の内訳」というグラフがのっている。
1955年と1990-1994年を比較しているのだが、増えているのが、母殺しと夫殺し。
子殺しは横ばい。父殺しは若干増加。
なんか女性が耐えないで、直截的な行動に出るようになったのだろうか。はてさて。
参考:
女性の性的魅力ーとくにウエスト/ヒップ比について」
という章も、興味深いんで、そのネタをば。
女性のどこにひかれるかは、人によって異なる。
乳房、臀部、脚部、ウェスト部、足首、顔、髪、おタク系ならメガネっコとか。
細分化していくとキリがなくなり、限りなくフェティッシュに近づいていく。
この本で、人類学者のB.ロウは、
「繁殖力の高さを示す指標」は、ヒップじゃないのかな。
でも、美しいくびれは女性とてあこがれだしなあ。
「心理進化学者のD.シンの調査によると、ヒップに対するウェストの比率が
0.7の女性の絵が最も魅力的であったと報告しています」
バービー人形も、「新石器時代の石像から」ー中略ー
「ルネッサンス以降の西欧」絵画など、計測してみたら、
「(ヒップに対するウエストの)比率はほぼ0.7」だったとか。
じゃあ、どうしてウエストのくびれた女性が魅力的なのか。
当然のことながら、この本では、正解は提供していない。
コカコーラのボトルデザインが女性のラインに基づいたものだという
有名な逸話もあるけど。
小林信彦の小説にもトルソーに魅せられた男の話が出てくる。
どの小説だったかは、失念してしまったのだが。
老化による脳細胞破壊には、かないまへんなあ。