2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧
手足を持った魚たち―脊椎動物の上陸戦略 シリーズ「生命の歴史」〈3〉 (講談社現代新書) 作者:ジェニファ クラック 講談社 Amazon 『手足を持った魚たち―脊椎動物の上陸戦略 シリーズ「生命の歴史」〈3〉』ジェニファクラック著松井孝典、真鍋真、池田比佐子…
定本 私の二十世紀書店 作者:長田 弘 みすず書房 Amazon 『定本 私の二十世紀書店』長田弘著を読む。 以前、読んだことがあると思ったら、本作は随分前に中公新書から刊行されていた(あとがきによると1982年)。改めてみすず書房版を読んでみると、前回…
いつもの言葉を哲学する (朝日新書) 作者:古田 徹也 朝日新聞出版 Amazon 『いつもの言葉を哲学する』古田徹也著を読む。 哲学者が気になる最近の言葉や用法、表記などについてやさしくかみ砕いた本。ただし用語解説ではなく、用語の考え方(概念)にふれてい…
銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎 文庫 (上)(下)巻セット Amazon 『銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』(上下)ジャレド・ダイアモンド著 倉骨 彰訳を読む。 最近、「デジタル・デバイド」という言葉をよく耳にする。要するに、…
みどりの月 (集英社文庫) 作者:角田光代 集英社 Amazon 『みどりの月』角田光代著を読む。 人はなぜ旅をするのか。なぜ旅にあこがれるのか。いままでのしがらみを断ち切りたいから。昨日までの自分にさよならしたいから。ガイドブック片手に、外国に行ったと…
引き出しに夕方をしまっておいた (セレクション韓・詩) 作者:ハン・ガン クオン Amazon 『引き出しに夕方をしまっておいた』ハンガン著 きむふな訳 斎藤真理子訳を読む。 twitterなどのSNSと俳句や短歌は親和性が高い。でも読む人よりも書く人の方が多いかも…
戦争の世紀―第一次世界大戦と精神の危機 (平凡社新書) 作者:桜井 哲夫 平凡社 Amazon 『戦争の世紀 第一次世界大戦と精神の危機』桜井哲夫著を読む。 時間をタテ軸に、ヨーロッパ各国の知識人の心の動きをヨコ軸に、本書は第一次世界大戦への考察を試みてい…
遺伝子vsミーム―教育・環境・民族対立 (広済堂ライブラリー) 作者:佐倉 統 廣済堂出版 Amazon 『遺伝子vsミーム―教育・環境・民族対立』佐倉統著を読む。 「現代の社会問題の根底には、生命を伝達する遺伝子と文化を伝達するミームの緊張関係がある」。本書…
会話を哲学する~コミュニケーションとマニピュレーション~ (光文社新書) 作者:三木 那由他 光文社 Amazon 『会話を哲学する-コミュニケーションとマニピュレーション-』三木那由他著を読む。 企業が新卒社員を採用する基準で最も高いのがコミュニケーシ…
行く、行った、行ってしまった (エクス・リブリス) 作者:ジェニー・エルペンベック 白水社 Amazon 『行く、行った、行ってしまった』ジェニー・エルペンベック著 浅井晶子訳を読む。 リヒャルトは大学教授を退官して、今は名誉教授の肩書。妻には先立たれ、…
博物学の巨人 アンリ・ファーブル (集英社新書) 作者:奥本 大三郎 集英社 Amazon 『博物学の巨人 アンリ・ファーブル』奥本大三郎著を読む。 ファーブル先生は、日本ではつとに高名だが、母国フランスではさほど知られていないそうだ。確かにそうだ。虫の音…
アルジャーノンに花束を〔新版〕 作者:ダニエル キイス 早川書房 Amazon 『アルジャーノンに花束を[新版]』ダニエル・キイス著 小尾芙佐訳を読む。 ぼくわ、ようやく、この本およみました。ネズミのアルジャーノンがとてもかわいいとおもいました。男の子…
失われた森 レイチェル・カーソン遺稿集 (集英社文庫) 作者:レイチェル・カーソン 集英社 Amazon 『失われた森 レイチェル・カーソン遺稿集』レイチェル・カーソン著を読む。 レイチェル・カーソンの名前は知らなくとも、『沈黙の春』を知っている(題名だけ…
業柱抱き (新潮文庫) 作者:車谷 長吉 新潮社 Amazon 『業柱抱き』車谷長吉著を読む。 「私小説は自己の存在の根源を問うものである」と述べる作者が、いかにして私小説を書くようになったか。あるいは、いかにして私小説作家になったかをめぐる随筆集。 仕事…
ボリス・ヴィアン全集〈12〉醜いやつらは皆殺し 作者:ボリス・ヴィアン 早川書房 Amazon さて、ボリス・ヴィアンである。作家、ジャズトランペッター、歌手、画家、俳優、などその多才ぶりは、おフランス好きの少年・少女、元少年・少女にとっては胸を焦がす…
愛情という名の支配―家族を縛る共依存 作者:信田 さよ子 海竜社 Amazon 『愛情という名の支配 家族を縛る共依存』信田さよ子著を読む。 作者を知ったのは、晶文社のホームページの今“プチ家出のすすめ”一生との対談だった。その対談内容がとてもするどくて、…