2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧
脳のなかの幽霊 (角川文庫) 作者:V・S・ラマチャンドラン,サンドラ・ブレイクスリー KADOKAWA Amazon 『脳のなかの幽霊』V.S.ラマチャンドラン サンドラ・ブレイクスリー著を読む。 幻肢から人の意識、脳の働きに踏み込んでいくのだが、ユーモアを交えたあ…
スティーブ・ジョブズ-偶像復活 作者:ジェフリー・S・ヤング,ウィリアム・L・サイモン 東洋経済新報社 Amazon 『スティーブ・ジョブズ―偶像復活』ジェフリー・S・ヤング+ウィリアムス・L・サイモン著を読み中(って懐かしい言い回し)。別にぼくはマックシンパ…
日本精神史 近代篇 下 (講談社選書メチエ) 作者:長谷川 宏 講談社 Amazon 『日本精神史 近代篇 下』長谷川 宏著を読む。 下巻は、軍国ファシズム下から敗戦後、高度経済成長下を経ての「日本の美術・思想・文学を、人々の精神の歴史として描く」。感じたこと…
確率的発想法~数学を日常に活かす 作者:小島 寛之 NHK出版 Amazon 『確率的発想法 数学を日常に活かす』小島寛之著を読む。 どうも「確率」は、誤解されている。ふだん誰もが確率的判断をしているはずなのに。そこには「数学の確率理論」が「通底している」…
日本精神史 近代篇 上 (講談社選書メチエ) 作者:長谷川 宏 講談社 Amazon 『日本精神史 近代篇上』 長谷川 宏著を読む。迂闊にも『日本精神史』という前著があったことを知らずに読み出した。 在野の哲学者として知られる著者が歴史、しかも近代の日本人の「…
ロゴスと巻貝 作者:小津夜景 アノニマ・スタジオ Amazon 『ロゴスと巻貝』小津夜景著を読む。 友人の家に行くと、真っ先に目にしたいのが本棚だ。どんな本を読んでいるのか。想像通りだったり、想像外だったり。本棚には、その人そのものが詰まっている。他…
教養主義の没落: 変わりゆくエリート学生文化 (中公新書 1704) 作者:竹内 洋 中央公論新社 Amazon 『教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化』竹内 洋著を読む。 教養は、たぶん、即効性がない。ところが、最近の教育は即効性を求める。大学がまるでビジ…
飛ぶ男(新潮文庫) 作者:安部公房 新潮社 Amazon 『飛ぶ男』安部公房著を読む。安部公房って実に久々。 著者の死後、「フロッピーディスクに遺されていた」原稿。ミュージシャンなら未発表音源(ってぼくの常套句)。『飛ぶ男』と『さまざまな父』の2篇。 冒…
塔のない街 作者:大野 露井 河出書房新社 Amazon 『塔のない街』大野露井著を読む。古今東西のマニアックな文学に造詣が深くて、翻訳も名手。で、ついに小説を発表。だから、「今澁澤」(新一万円札の人ではない、念のため)という呼称がついたらしい。 自身の…
生成流転の哲学:人生と世界を考える 作者:小林道憲 ミネルヴァ書房 Amazon 『生成流転の哲学 人生と世界を考える』小林道憲著を読む。 「宇宙、時間・空間、人類、芸術」など多岐にわたり、文系から理系まで踏まえた短い「哲学のエッセイ」が収められている…
あんぱんまん (キンダーおはなしえほん傑作選 8) 作者:やなせ たかし フレーベル館 Amazon 大昔、風呂に入りながらラジオを聴いていたらゲストがやなせたかしだった。 「アンパンマン」誕生秘話みたいな話。はじめは子ども向けの絵本は乗り気でなかったとい…
彼が彼女の女だった頃 作者:赤坂 真理 講談社 Amazon 『彼が彼女の女だった頃』赤坂真理著を読む。 作者は一貫して現代人の身体機能不全を書いている。っていうのは大げさか。病気、失調、変調など、一見それはアブノーマルのように思えるが、よおく考えてい…
〈私〉を取り戻す哲学 (講談社現代新書) 作者:岩内章太郎 講談社 Amazon 『<私>を取り戻す哲学』岩内 章太郎著を読む。 スマートフォンの普及により、ネットからいつでも、どこでも、すぐに、知りたい情報が得られる便利な時代になった。snsでは、フェイク…
捜査・浴槽で発見された手記 (スタニスワフ・レム・コレクション) 作者:スタニスワフ・レム 国書刊行会 Amazon 『捜査・浴槽で発見された手記』スタニスワフ・レム著 久山宏一訳 芝田文乃訳を読む。『捜査』、『浴槽で発見された手記』は旧訳で読んだ。新訳…
劇画狂時代: 「ヤングコミック」の神話 作者:岡崎 英生 飛鳥新社 Amazon 『劇画狂時代 「ヤングコミック」の神話』岡崎英生著を読む。 『ヤングコミック』(以下ヤンコミ)創刊当時編集者だった作者が、封印を解いたクロニクル。と書いてみたとて、『ヤンコ…