2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

のがれられない日常

海を流れる河―石原吉郎評論集作者: 石原吉郎出版社/メーカー: 同時代社発売日: 2000/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 風とマシュマロの国作者: ふかわりょう出版社/メーカー: 幻戯書房発売日: 2012/03メディア: 単行本こ…

12月のヘビロテ

これはいい。この冬のヘビロテ。いちばんポップだった頃のオリジナルラブっぽいと思ったら、田島貴男編曲でありました。日本のどっかにある北欧村かなんかでロケしたのかな、否!フィンランドロケだそうだ。『海を流れる河 石原吉郎評論集』から 『風とマシュ…

手土産の菓子を

夜中に帰って来た母娘。台湾は30度あったそうだ。例年より高いとか。真夏の台湾から真冬の日本へ。手土産の菓子のパッケージや袋の極彩色、選ばれた漢字の書体が、日本とは違う。免税店でジョニ黒。これが、何より。クリスマスか、正月にでも開けよう。人気…

ラジオのように

録音しといたラジオ番組を聴きながら、本。洗濯、掃除、料理。古紙回収に出す古新聞や雑誌類を亀甲縛りにする。猫と遊ぶ、遊ばれる。「古典を読まないと鬱になる」TBSラジオ『菊地成孔の粋な夜電波』での菊池の発言。おお名言じゃないか。だから、最近、新訳…

留守居番

早朝、あたふたと母娘は羽田経由で台湾へ出かけた。例によってぼくと猫は留守番。つーか、3連休は夜間時給仕事。笙野頼子と同じ病気の妻。頼んだぞ、娘。旧聞に属するが、フランス映画社倒産。それと、外国文学が読まれないのはつながっているような気がする…

ブエノスイアレスの冬

爪を立てられた生傷よりも、別れた心の傷の方が痛い。ピアソラの音色を耳にするたび、パブロフの犬のようにきみのことを、きみのしなやかな肢体を思い出す。すべすべした内股、やわらかな叢、薄桃色の乳輪。別れを告げられた時、細くて長い首を絞めて、死の…

バケネコ、ボケネコ

わが家のネコは、人間年齢に換算したらぼくより年上。小さい頃は、人見知りで、ほとんど鳴かなかったのに。年齢を経る度に、にぎやかになってきた。巣鴨のとげぬき地蔵界隈にいるおばさまたちが、ネコだったら、さぞかし、にゃあにゃあ、かしましいんだろう…

一応、進む

さて、原稿は予定より少し遅れて進んでいる。関係者各位、安心めされい。『スターリン 「非道の独裁者」の実像』横手慎二著が、なかなか読み進めない。スターリンは、ペンネームで「鋼鉄の人」とかいう意味らしい。日本語にしたら、鋼鉄太郎。はがねくろたろ…

くっついて

言葉と歩く日記 (岩波新書)作者: 多和田葉子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/12/21メディア: 新書この商品を含むブログ (19件) を見る 昨日の夕方、渋谷ヒカリエ前が人だかり。クリスマスツリーのイベントで誰か来ているんだ。それらしき女性が立って…

三行半はGメールで

母の遺産―新聞小説作者: 水村美苗出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/03メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 52回この商品を含むブログ (27件) を見る 仕事は重なるというのは、マーフィーの法則か。『母の遺産 新聞小説』水村美苗著を読んだ。しば…

凍土と草原

シベリア抑留とは何だったのか―詩人・石原吉郎のみちのり (岩波ジュニア新書)作者: 畑谷史代出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/03/19メディア: 新書購入: 3人 クリック: 55回この商品を含むブログ (21件) を見る 『シベリア抑留とは何だったのか』畑谷…

見覚えがある

人格の精神分析学的研究作者: フェアベーン,W.Ronald D. Fairbairn,山口泰司出版社/メーカー: 文化書房博文社発売日: 2003/03メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 半蔵門へ打ち合わせに行く。見覚えがあるビル。やはり、そうだ。かつてそのフロアに…

コーヒーもう一杯

洋食屋から歩いて5分作者: 片岡義男出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 2012/07/30メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (14件) を見る 『洋食屋から歩いて5分』片岡義男著を読む。食にまつわる短篇集。シズル感あふれる文章は、食欲、飲欲?…

ノーカット版原稿

大学から同窓会会報が届いていた。依頼文字数は800W。寄稿した原稿のノーカット版を、本日のエントリーに変えさせていただく。 後から効いてくるもの。親の小言と冷酒と哲学。 まずは、一節。 ♪ 学校出てから30余年今じゃしがないコピーライターあちらこちら…