わが家のネコは、人間年齢に換算したら
ぼくより年上。
小さい頃は、人見知りで、ほとんど鳴かなかったのに。
年齢を経る度に、にぎやかになってきた。
巣鴨のとげぬき地蔵界隈にいるおばさまたちが、
ネコだったら、さぞかし、にゃあにゃあ、
かしましいんだろうにゃー。
食も細かったが、最近は旺盛。
食べ過ぎてあちこちで吐いては、また、食べる。
パウチの残滓が鼻のあたりにくっついていても、
にゃあにゃあ。
翻訳すると「美紀子さん(仮名)、ご飯、まだ」。
バケネコになる前に、ボケネコになるのか、
最近のネコは。
夜、帰ると迎えてくれるのは、ネコだけだし。
風呂に入ると、バスマットの上にいる。
すりガラス越しに見るクロネコ。
入浴後は、着替えのパンツを渡してくれる。
んなわけない。
『きょうの猫村さん』じゃないんだから。
『三毛猫ホームズ』じゃないが、
いつの間にやら、姿をあらわし、
ガス器具の点検の来たおじさんのバッグのにおいを嗅いでいたり、
おじさんを階段の踊り場から観察していた。
予想外に苦労した原稿を午前中に送る。
最初のうちは、その業界や製品をよく知らないから、
知らないまま適当に書ける。
だんだん知ってくると、すぐには書けなくなる。
法則みたいなもん。
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