いよいよカール・シュミット研究へ。アガンベン→カール・シュミットと、時代を遡る。図書館にあった『カール・シュミット 魔性の政治学』田中浩著を読もうとするが、ページをめくる指の動きが鈍い。
カール・シュミットって何だという人のためのメモ。
お世話になっている講談社現代新書『現代思想を読む辞典』より、まんま引用。
「カール・シュミット ドイツの法学者。一部略 彼の思想的立場はワイマール期ドイツにあって、カトリック規範主義から決断主義を経て、ナチス支配下での具体的思惟と変遷し、その評価は両義的である。しかし、主著『憲法理論』のワイマール憲法批判、一連の独裁論、有名な敵と味方の区別を政治の本質とみる『政治的なるものの概念』などは、今世紀のマス・デモクラシーの病根を抉り出している。政治を例外的危機状況の中に極限化して考える彼の方法は、ワイマール期知識人の保守革命論の見直しとともに、今後一層重要視されてくるに違いない」
「政治の本質」は「敵と味方の区別」にあるという。これが有名な「友的関係」。
引用1
「C.シュミットが『政治的なものの概念』 (1927) において提起した概念。政治の本質は友-敵の対立状況において根源的に表われると彼は考える。近代の多元的国家論が国家にとっての敵を明確に定義できないために問題の決定を遅らせていることを批判しつつ,彼はワイマール時代のドイツの政治的混乱を解決するためには国家にとっての真の敵,つまり共産主義勢力の一掃が必要であると説いた。彼にとって政治の本質は例外状況である戦争に現れるのである。この概念はナチズムの思想に受継がれ,やがてはヒトラーの独裁を正当化する根拠にもなった。」(出典『ブリタニカ国際大百科事典』より )
引用2
「カール・シュミット 生年:1888年 没年:1985年ドイツの政治学者・公法学者。1907年ベルリン大学入学後、ミュンヘン大学を経てシュトラースブルク大学へ転学。
1915年、司法試験合格の翌日に予備歩兵部隊に志願入隊。1933年5月、ナチ党に入党し、「ナチスの桂冠法学者」としてナチス政権の法学理論を支えた。1933年から'45年までベルリン大学教授。戦後アメリカ軍に逮捕され、捕虜収容所で1年以上を過ごしたのち釈放される。その後は生まれ故郷に戻り著述活動を続けた。1985年没。著作に『政治的ロマン主義』『政治神学』『現代議会主義の精神史的地位』『陸と海』『大地のノモス』などがある。」(出典『光文社古典新訳文庫』より)
保守vs革新という二項対立が、オールドファッションになって、特に若い層に受けないというのも、カール・シュミットの考えが普遍的なものであることの証明なんだろうか。
