2026-03-01から1ヶ月間の記事一覧

絶滅危惧種というと動物をイメージするが、少数民族の言語もそうらしい

消滅する言語: 人類の知的遺産をいかに守るか (中公新書 1774) 作者:デイヴィッド クリスタル 中央公論新社 Amazon 『消滅する言語 人類の知的遺産をいかに守るか』デイヴィッド・クリスタル著を読む。 「いま地球上から、2週間に1つのペースで言語が消滅し…

ふしぎ大好き、ぶきみ大好き、かいき大好き

こどもの頃のこわい話 きみのわるい話 (竹書房怪談文庫) 作者:蛙坂須美 竹書房 Amazon 『こどもの頃のこわい話きみのわるい話』蛙坂須美著を読む。 実話怪談ものでおもしろこわいと評判の本作。トイレの花子さんで知られる松谷みよ子の『学校の怪談』シリー…

「正しく疑うことの難しさと重要性」

懐疑論 古代ギリシアからデカルト、陰謀論まで (中公新書) 作者:古田徹也 中央公論新社 Amazon 『懐疑論 古代ギリシアからデカルト、陰謀論まで』 古田徹也著を読む。 嘘のような真実と真実のような嘘。たとえばSNSなどのネットで得られる情報は真実なのか、…

『パパガヤの夜』、タランティーノで映画化しないかなあ

キル・ビル Vol.1 [DVD] ユマ・サーマン Amazon 『キル・ビル』を見る。何度目だ。深作欣二に捧げたという映画。 テンポの良さと音楽の絡み方が相変わらずの、タランティーノ調。スプラッタ・マカロニウエスタン・チャンバラ映画とでもいえばいいのか(長いけ…

広川太一郎讃―テレビの吹替映画を見て大人になった

吹替映画大事典 作者:とり みき,吹替愛好会 三一書房 Amazon 久々に『吹替映画大事典』とり みき 著 吹替愛好会著を読む。 「アラン・ドロンは野沢那智、オードリー・ヘップバーンは池田昌子、マリリン・モンローは向井真理子」。付け加えるなら「ジャック・…

機械学習と聞くと、「銀河鉄道999」の機械の体を想像するんだよ、メーテル

はじめての機械学習 中学数学でわかるAIのエッセンス (ブルーバックス) 作者:田口善弘 講談社 Amazon 『はじめての機械学習 -中学数学でわかるAIのエッセンス-』田口善弘著を読む。 AIと機械学習と深層学習はどう違うのか。そんなきわめて素朴な疑問から…

「言語が人間の思考や世界の認識にどんな影響を与えたのか」 

無数の言語、無数の世界――言葉に織り込まれた世界像を読み解く 作者:ケイレブ・エヴェレット みすず書房 Amazon 『無数の言語、無数の世界 -言葉に織り込まれた世界像を読み解く-』ケイレブ・エヴェレット著 大久保 彩訳 を読む。 言語には共通した特徴が…

中島ギドー流アンガーマネジメント

怒る技術 (角川文庫) 作者:中島 義道 KADOKAWA Amazon 『怒る技術』中島義道著を読む。 さて、怒れる哲学者の著作を読むのは『ウィーン愛憎』以来か。ただ呉智英との対談や書評などで周辺情報は些少ながらインプットしていたが。怒れるだけではなく、実際に…

狙われた台湾総統、最重要容疑者・小艾

炒飯狙撃手 弐 第3の銃弾 (ハーパーBOOKS) 作者:張 國立 HarperCollins Children's Books Amazon 『炒飯狙撃手 弐 第3の銃弾』張國立著 玉田誠訳を読む。 台湾の総統選というと、賑やかで派手で、まるでお祭り騒ぎのよう。台北市で演説していた現総統・…

宮澤賢治の作品の標題とイメージを借りた短編集

ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ (集英社文庫) 作者:高橋源一郎 集英社 Amazon 『ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ』高橋源一郎著を読む。 装画がMAYAMAXXかなと思ったら、作田えつ子だった。この人、最近はこういうタッチなんだ。以前はファインアー…

ポリフォニー(多声的な語り)*があらわす、「対立」と「分断」の「なう」

トピーカ・スクール 作者:ベン・ラーナー 明庭社 Amazon 『トピーカ・スクール』 ベン・ラーナー著 川野太郎訳を読む。うまくまとまらないので、思いついたことをつらつらと。 舞台は1997年、カンザス州トピーカ。元々はマチズモの強いところなのだそうだが…

聴きながら、読む、アントニオ・カルロス・ジョビン

アントニオ・カルロス・ジョビン: ボサノヴァを創った男 作者:エレーナ ジョビン 青土社 Amazon 『ザ・ボサノヴァ』のCDをかけながら、『アントニオ・カルロス・ジョビン: ボサノヴァを創った男』 エレーナ・ジョビン著 国安真奈訳を読む。妹が書いた伝記。 …

いつの間にか君と暮らしはじめていた

ジョヴァンニの部屋 (白水Uブックス) 作者:ジェームズ・ボールドウィン 白水社 Amazon 『ジョヴァンニの部屋』ジェームズ・ボールドウィン著 大橋 吉之輔訳を読む。 パーシヴァル・エヴェレットの本を読んで、ふと、ジェームズ・ボールドウィンのことを思い…

売れない小説家セロニアス・エリスンの秘密

消失 (集英社文芸単行本) 作者:パーシヴァル・エヴェレット 集英社 Amazon 『消失』パーシヴァル・エヴェレット著 雨海弘美訳を読む。 途中で、あれ、これとよく似ている映画を見たことがあると思った。やっぱり、そうだ。映画『アメリカン・フィクション』…

記憶を無くした夫とその妻と夫の元カノと

兵士の帰還 (白水Uブックス/海外小説 永遠の本棚) 作者:レベッカ・ウェスト 白水社 Amazon 『兵士の帰還』レベッカ・ウェスト著 鈴木孫和訳 小山太一訳を読む。 レベッカ・ウェストは『第七問』リチャード・フラナガン著で知った。で、この本を読んだ。一時…

編集長は見た、幻想文学の煌めく星たち

幻想文学怪人偉人列伝 ――国書刊行会編集長の回想 (単行本) 作者:礒崎 純一 筑摩書房 Amazon 『幻想文学怪人偉人列伝 国書刊行会編集長の回想 』礒崎純一著を読む。 分厚い、凝った装丁、高価格。いわゆる鈍器本としてマニアをうならせてきた版元、国書刊行会…