- 作者: カール・シュミット,野口雅弘(解説),大久保和郎
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2012/06/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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10,000字を1,600字にまとめる作業。
ようやくゴールが見えてきた。かな。
読みたかった『政治的ロマン主義』カール・シュミット著を読む。
みすず書房の本を読む比重が高くなってきたのは、なぜ。
なんだかいまの時代の空気に似合っていて、ヤバい。
版元の紹介の引用の引用。
「主観的機会原因論は自由な創造性の小さな島を見つけることができるが、しかしここですらも、無意識のうちに最も身近で最も強力な勢力に服従している。そして単なるオッカジオネルなものとして見られた現在に対するその優越性はきわめて皮肉な逆転を蒙らされる。ロマン的なるもののすべては他のさまざまの非ロマン的なエネルギーに仕え、定義や決断に超然としているというその態度は一転して、他者の力、
他者の決断に屈従的にかしずくことになるのである。」
「政治的活動が始まるところで政治的ロマン主義は終わる」
ロマンっちゃ情動とか気分とか感情とかで
理性や知性の対極にあるらしい。
巻末の野口雅弘の『解説―「決められない政治」についての考察』が秀逸。
ここだけでも読んでもらいたい。
再び引用の引用。
「革命がおこなわれているかぎり政治的ロマン主義は革命的であり、
革命の終焉とともに保守的になる」
体制をスクラップ&ビルドするってこと。
ぶっこわすのは破壊すればいいが、
新体制をつくるのは保守的でないと。非テロリスト的存在。
うーん、いい置き換えの言葉が浮かばない。