『安アパートのディスコクイーン──トレイシー・ソーン自伝』
トレイシー・ソーン著 浅倉 卓弥訳を読む。
トレイシー・ソーン著 浅倉 卓弥訳を読む。
その散漫な感想。
LAZY WAYS(レイジー・ウェイズ~けだるい生活)(紙ジャケ仕様/SHM-CD)
- アーティスト:The Marine Girls
- 出版社/メーカー: Cherry Red
- 発売日: 2017/12/20
- メディア: CD
A Distant Shore (遠い渚~ディスタント・ショア)(+2) (紙ジャケ仕様/SHM-CD)
- アーティスト:Tracey Thorn
- 出版社/メーカー: Cherry Red
- 発売日: 2017/11/22
- メディア: CD
トレイシー・ソーンを知ったのはマリン・ガールズだった。
新宿の広告会社に勤め出したぼくは、
書店と輸入盤ショップへ行くのがほぼ日課だった。
ネットショップなんてなかったから。
書店と輸入盤ショップへ行くのがほぼ日課だった。
ネットショップなんてなかったから。
そこで見かけたのが、マリン・ガールズという
知らないガールズバンドのおしゃれなジャケット。
知らないガールズバンドのおしゃれなジャケット。
店員のお手製POPが大絶賛していた。
チェリーレッドやクレプスキュール、ラフ・トレードなどのLPレコードを
買っていた。
買っていた。
チェリーレッドレコードのベン・ワットのデビューアルバム『North Marine Drive』の
ジャケットも音楽同様、印象的、ナイスだった。
ジャケットも音楽同様、印象的、ナイスだった。
トレイシー・ソーンとベン・ワットのユニットが
エブリシング・バット・ザ・ガール。
エブリシング・バット・ザ・ガール。
この本では、高校時代、彼女がギターを買って、しばらくしてオリジナルをつくりだす。知り合いでバンドやろうぜ!ってことになる。
それがマリン・ガールズだった。
それがマリン・ガールズだった。
ベンとの出会いは大学に入って間もない頃。
音楽の趣味が似ていたそうで。
ボーイ・ミーツ・ガールの瞬間はいつでもまぶしい。
音楽の趣味が似ていたそうで。
ボーイ・ミーツ・ガールの瞬間はいつでもまぶしい。
やがて二人が組む。
エブリシング・バット・ザ・ガールは、ポール・ウェラーに認められ
彼女はスタイル・カウンシルのアルバム『カフェ・ブリュ』で歌う。
ここで彼女は何度も歌入れのテイクを重ねるプロのレコーディングスタイルを体験する。それまでは一発録りだったらしい。
各章の終わりに彼女の作詞の翻訳が載っている。
改めて読むと文学的。フェミニズムもテーマの一つだったようだ。
「ウィリアム・ブレイクにすっかり恋をし」、また『黄色い壁紙』を読んでいた。
音楽のパートナーが人生のパートナーとなる。
エブリシング・バット・ザ・ガールは、売れた。
インディーズからメジャーシーンへ。
売れることの功罪。
プロとしては売れなければダメなんだけど。
自分たちのやりたいことと売れることは必ずしも一致しない。
インディーズからメジャーシーンへ。
売れることの功罪。
プロとしては売れなければダメなんだけど。
自分たちのやりたいことと売れることは必ずしも一致しない。
エブリシング・バット・ザ・ガールは代表的なものはCDで持っている。
トミー・リピューマ、プロデュースの『Language Of Life』。
AOR路線の名盤だが、そこに至る経緯やレコーディングシーンなどは興味深い。
結婚後、夫の大病。出産。
エブリシング・バット・ザ・ガールの活動休止。
エブリシング・バット・ザ・ガールの活動休止。
彼女は育児を通して日々感じたことが、新たな音楽へのモチベーションとなる。
再び、宅録でデモをつくる。
再び、宅録でデモをつくる。
かなり分厚い本だが、翻訳が上手、自然な感じ。
生きること、歌うこと、育てること、育てられること。
手垢のついた言い回しだけど「育児は育自」ってこと。
当時の英国音楽、音楽産業を当事者から知ることができ、貴重でもある。
生きること、歌うこと、育てること、育てられること。
手垢のついた言い回しだけど「育児は育自」ってこと。
当時の英国音楽、音楽産業を当事者から知ることができ、貴重でもある。
後日、YouTubeで彼女の代表作をチョイスしてみよう。