20年と30年

ムーン・オーヴァー・ザ・ローズバッド

ムーン・オーヴァー・ザ・ローズバッド

つくばエクスプレスに初めて乗る。
高架なので眺めがよく、揺れもあまりない。
これがお通夜でなかったら、もっといいはずなのに。
最寄り駅で20年ぶりで広告会社の人たちと再会する。
まだ老け込む年齢ではないし、誰からも愛される性格ゆえ、多数の参列者。
受付界隈でやはりごぶさたの方々に挨拶して読経に耳を傾ける。
ベルトコンベヤーのように列が進行して焼香も手早くすんでしまう。
感慨にふける暇さえなく、ビールと寿司などを軽くつまんで、斎場を出る。
仲の良かった先輩にしばらくぶりに会ったので駅前のららぽーと内のカフェでお茶する。
会社の体制が変わったので、大抵の人は退社して
それぞれ転職したり、独立したりとがんばっているようだ。
黒いネクタイを外す。人疲れなのか。
賢く切れるAEがいいように思われているが、どっこい、愚直なほど真面目なAEだって、
負けず劣らずやっていけるんだなと、こっそり再認識した。


帰宅してから、ひと休みして、録画を頼んでおいた
NHKBSの「ムーンライダーズ 30年のサバイバル 〜 Who's gonna die first ? 〜 」を最後まで見てしまう。
通夜でいろんな人たちに会ったので、興奮しているようだ。
Webの番宣を引用。

「1976年に結成され、不倒の活動を繰り広げてきたムーンライダーズは、
日本のロックバンドの中で最も長い活動期間を誇る一組である。
番組では、観客を入れないスタジオでのライブを収録。時代の一歩先を行く先進性と多彩さをもち、
絶えず音楽性を変化させ続けてきた国内随一の音楽頭脳集団であり、
シニカルで叙情的な独特の歌詞の世界を持つ。そんなバンドの歩みを感じさせる選曲と、
親密な空間による一体感溢れる演奏をじっくり楽しむ。
そこに、バンドの思い出が深い風景の中で収録されたトークが重なる。全員がソロ・ミュージシャンで、
プロデューサーという個性派揃い。強力なリーダーも不在。大ヒット曲は、ない。
渡り歩いたレコード会社は10社。ハイジャックに巻き込まれたメンバーもいる。
そして、否応なく追いかけてくる「老い」。それら全てを受け入れて、プロとして要求される「音楽」と、
自分たちのやりたい「音楽」を、ユーモアを忘れず絶妙なバランスで作り続けてきた。
そんな特異な成り立ちを持つバンドのエピソードの数々が本人の口から明かされていく。
最長不倒の名バンドが歩んだ30年の奇妙な道のりを、余すことなく伝える濃厚な90分!」

驚いたのは、最近になればなるほど、サウンドが新しくなってきていることだ。見た目と真逆に。
「のりしろがでか過ぎる」みたいなことを発言していたが、どこまで懐が広いんだ。
自分たちでレーベルを持ってやりたい音楽や音楽活動ができるようになったと。機材の発展とかもあるそうだ。
これってWeb2.0と言えなくもないのでは。


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