冥途カフェ

 

 

内田百閒の『冥途』が読みたくて本を探したら出会った。
『文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション 死 内田百閒・林芙美子ほか』
東雅夫 編・注釈 玉川麻衣 絵を読む。

知らんかった、このシリーズ。ジュニア向けを侮ったらいかん。
ぼくが理系の仕事、会社案内や本のスタッフライターをするときは、
ジュニア向けの本やWebサイトの世話になる。
子ども向けにわかりやすく書くことは、
ほんとうに事柄を知っていないと書けない。

内田百閒の『冥途』や芥川龍之介『凶』三島由紀夫の『朝顔』など
粒ぞろい。
懐かしの総ルビ、丁寧な注釈は、シニアにも勉強になる。
 
西條八十の『トミノの地獄』。これはなんつーか、すごい。
冒頭の一行。
 

「姉は血を吐く、妹(いもと)は火吐く、可愛いトミノは宝玉(たま)を吐く」

 


以下口上のような、ラップのリリックのような。
はっぴいえんどの『はいからはくち』(作詞 松本隆)は、この詩の本歌取りか。
「肺から吐く血」と「ハイカラ白痴」のダブルミーニング

日影丈吉の『墓碣(ぼけつ)市民』は、いま読んでも新しい。
 
宮沢賢治の『二十六夜』(生前未発表)。童話とも読めるが、殺生する業をテーマにした
深い作品。
 
最後の『黄泉の国(『古事記』より)』は「原文、書き下し文、現代語訳」が
載っているので読み比べたい。まさに元祖ホラー。
登場する「黄泉醜女(よもつしこめ)」。ガンバレルーヤのよしこが頭に浮かんだ。
伊邪那岐(いざなき)に対して「クソがっ!!」と言いながら追いかける。こわっ!!

書きますた
オリックス生命 BAKUBAKUヴィレッジ
カイセツ教授のビジネス・コーチング  子育て応用編
第5回 「SFA/ソリューション・フォーカス・アプローチ」

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