乙女系

課題図書数冊を飛ばし読み。
テープ起こし原稿をチェック。
じわじわ頭に入っていく。


昨日は午後から品川へ。
初めてのクライアントで緊張したが、
一応は、つつがなく預かりとなる。
ほっとして友人のディレクターと
ファミレスでお茶する。
今後の仕事の相談も。


『大正二十九年の乙女たち』牧野修著を読む。
『傀儡后』のようなフェティッシュで硬質なSFかと思いきや
ほんとに乙女系で4人のキャラの異なる美術学校に通う女子学生の物語。
まあ連続猟奇事件やサブキャラには異形のものが出てくるが、
味つけとして効いている。
キナ臭くなる日本へのささやかな抵抗と謳歌する青春が意外なまでに
ストレートに書かれていて、読後感も爽やか。
昭和じゃなくてなぜ大正なのか。
大正デモクラシー、大正浪漫など
大正時代には、束の間だけど
自由な空気が流れていたり、
たとえば郊外から電車に乗って都心の会社に通ったり、
雑誌を読んだり、休み前には酒場で一杯やったり、
休日にはレジャーを楽しむといいた今の生活の原型が
確立されていた時期からなのだろう。
女子学生の中でも天才的(といってもいい)女性格闘家の活躍ぶりには、
しびれてしまい、なでしこサッカーにも似た感慨を抱いてしまった。


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