- 作者: 黒川創
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/02
- メディア: 単行本
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終わらない夏と大笑いな夏は、どこか似ている。
朝自転車で蒲団を山高く積んだ人が来た。
そんなに積めるのか、中国曲技団のようだと思ったら、
リサイクルしたペットボトルを積んでいた。
換金レートはどのくらいなのだろう。
探して拾う労苦を考えれば、どっかが時給仕事でも斡旋した方が
よっぽど見入りはいいだろうと思う。
『きれいな風貌』黒川創著を読む。
文化学院の創設者、西村伊作の評伝。
カバーの写真のイケメンぶりは、どうでえ。
白洲次郎がもてはやされているけど、
人気投票ではどっちが上に来るだろう。
和歌山・新宮の山持ちのボンに生まれ、伊作の名の通りクリスチャン。
何一つ不自由しない家庭環境で、創造力を自由に伸ばす。
建築家、画家、陶芸家、詩人などなど枠にはまらない活躍ぶり。
住まいも自身の設計で建てるが、
その思想が、ル・コルビュジエに通底しているような。
和歌山から大阪や東京など日本をすっ飛ばして外国へ行くあたりは、
同県人の南方熊楠にもいえる。
こういう人が出にくくなったのは、戦後教育の賜物か。
あるいは農地解放か。
大地主の娘だった義母は、死ぬまで農地解放を恨んでいたっけ。
関係ないけど、Wikipediaの西村伊作って
この本の抜粋つーか丸写しのようで。
あの御茶ノ水のおしゃれな校舎、もちろん西村設計の、移築され、
いまは高層ビルになってるんだって。知らなかった。
で、現在の院長は与謝野晶子の孫、与謝野馨とは。