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ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会

ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会

『ポスト資本主義社会』P.F.ドラッカー著の引用と感想メモその2。
(谷岡ヤスジ風なら、しょにょ2)

「民主主義国家は、公選された国民の代表が、その第一の仕事として、貪欲な政府から選挙民を守ってくれるとの確信があって機能する。したがって、ばらまき国家は自由社会の基盤を侵食する」

子ども手当てや農業戸別所得補償制度などか。おやおや、どっかの国のようだ。
でもばらまく財源は、税金なわけで、子どものいない人はどうなんだろう。
ま、子どもは将来を担うからいいかもしれないが、農業は。
工業も商業もサービス自営業も、戸別所得補償制度してもらいたい。
(フリーライターも)。

「これからは社会的なニーズが二つの分野で高まる。一つは、伝統的に慈善としてとらえられてきた救済サービスの分野である。貧しい人、障害のある人、寄る辺なき人、害を受けた人を助けることである。もう一つは、コミュニティと人に働きかける社会サービスの分野である。特にこの第二の分野において、社会的なニーズが今後急速に高まる」

「伝統的に慈善としてとらえられてきた救済サービス」つーのは、
キリスト教国家ならおなじみの行為。
上から目線、持てる者が待たざる者への寄付とかボランティアとか、施しとか。
「コミュニティと人に働きかける社会サービス」、代表的なものは介護・福祉か。しかし現場は流動的、人の出入りが激しいそうだ。低賃金のせいだろう。

「ポスト資本主義社会は、知識社会であるとともに組織社会である。この二つの社会は、相互依存の関係にありながらコンセプト、世界観、価値観を異にする。教養ある人間の大部分が、組織の一員として自らの知識を応用する、したがって教養ある人間は、二つの文化、すなわち一方は言葉と思想に焦点を合わせた知識人の文化と、一方は人と仕事に焦点を合わせた組織人の文化の中で生き、働く」

「知識人」=マスコミ関係の人、「組織人」=企業の人と、単純に置き換えてみると、うまく噛み合わないのがよくわかるはず。間にコンバージョンなり、トランスレーションしてくれる人が必要となる。


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