売文者

活字と自活

活字と自活

『活字と自活』荻原魚雷著を読む。
たぶん作者のブログで大半は読んでいるはずなんだけど、
本にするとまた印象も違って、はじめて読むように読める。
要するに、就職しないで生きるには。というカテゴリーで
本来なら晶文社が版元ってかんじなのに、
諸事情により本の雑誌社から。


作者の暮らす街・高円寺への私的歴史とライター歴が書かれている。
高円寺というと中高年はよしだたくろうや永嶋慎二の『フーテン』あたりを
思い出すかもしれない。
で、ロックの街、古着の街などいつも若者カルチャーを発信している街だと。
ぼくはよく知らないんだ。勤めていたデザイン会社の社長宅が高円寺にあって
阿波踊りに呼ばれてヘベレケになったこと。
中野坂上に住んでいる頃、ぶらぶら青梅街道を歩いていたら、
気がつくと高円寺で、やけに立派な古書店があったことくらいだろうか。
妻が学生時代、高円寺に住んでいたそうだが、
そのときはまだ出会っていないし。


フリーライターで生き残るのは、うまいヤツと特徴のあるヤツだそうだ。
納得。ナンバーワンとオンリーワンだよな。
マッキーじゃないけど、
ナンバーワンよりもオンリーワンになるには、どーする。
ニッチ、隙間ビジネスとでもいえばいいのか。
ぼくは、そんところを狙っていたような気がする。
私小説的、文学的なんだけど、時々、ズシリと言葉が来る。
あえて引用はしない。読んでみて。


人気blogランキングへ