- 作者: 福岡伸一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/07/17
- メディア: 新書
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まだ来ないだろとタカを括っていたら、
いつもの仕事が前倒しでやってきた。
で、受けた仕事もマキでやらんと。
打ち合わせの帰り、ケータイがふるえて
留守電メッセージを聞いて、こっちが震えた。
ほんとは、そんなでもない原稿の直し。
連休、働くのは嫌いじゃないないのだが、
子どもの学園祭ぐらいは、ちらと見に行きたい。
『世界は分けてもわからない』福岡伸一著のラフな読書メモ。
「コンビニのサンドイッチがなぜ長持ちするのか」
それは「ソルビン酸」のおかげだと。
母親が握ってくれたおにぎりなんて夏の炎天下に置いといたら、
すぐいたんでしまうのに。
「ソルビン酸は微生物に対しては毒として作用するが、
ヒトの細胞には毒にならない」
そうなんだろうが、しかし、
「ソルビン酸は−略−腸内細菌に対して影響を及ぼすことに
よって、間接的に人体に害作用を及ぼす可能性があります」
「リスクよりベネフィット」が優先されるいまの社会。
「マップラバーとマップヘイター」の章も考えさせられた。
「マップラバー」とは「地図が大好き」な人。
「マップヘイター」は「地図や案内板など全くたよりにしない」人。
どちらがいいかではないが、「世界の全体像なんか全然いらない」
野生的、ひらめき、カンのマップヘイターにひかれる。
地図を読む知的な「マップラバー」は、いざというとき、脆い気がする。
「生命現象において、全体は、部分の総和以上の何ものかである」
「生命を生命たらしめるものバイタルなもの、それは「生気」である。」
「生命現象の本質は、物質的な基盤にあるのではなく、
そこでやりとりされるエネルギーと情報がもたらす効果にこそある」
あやしいだろうか。宮沢賢治だの、ライアル・ワトソンだのを
思い浮かべてしまったが、「エネルギーと情報の流れ」、気だよなあ。