マレーグマのソリアと最年少の動物保護ボランティア・チャーンと

 

 

『ソリアを森へ   -マレーグマを救ったチャーンの物語-』  チャン・グエン作   ジート・ズーン絵   杉田 七重訳を読む。

 

ベトナムの自然保護活動家チャン・グエン」の少女時代の思い出を記したグラフィックノベル

 

チャーンは野生動物を保護する活動をしている女の子。最年少の動物保護ボランティアになった。ある日、クマ救助センターで、親を亡くした「生後2週間のマレーグマの女の子」と出会う。ソリアという名前をつけて育てることに。

 

自然をスケッチするシーンは、『ザリガニが鳴くところ』の主人公を思わせる。


見開きの自然の描写は、パノラマを思わせ、豊かな自然に吸い込まれるよう。で、ダイナミックなこまわりからは躍動感が伝わる。健気なチャーンと愛らしいソリアの表情。


ええと、マレーグマとは。

 

マレーグマ


「マレーグマは、森林破壊、密猟、ペット取引などの影響で生息数が激減し、国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種(VU)に分類されています」
「体長は100~140cm、体重は27~65kgほどで、世界で最も小さいクマです。 全身は黒くてツヤのある体毛におおわれています」
「長く大きいつめで、ハチの巣やアリ塚をこわし、長い舌を使ってアリやはちみつを食べる。 夜行性。 木登りがじょうずで、果実などをとって食べ、木の上に見張り台をつくる ...」

 

ソリアをペットではなくて、近い将来、再び、自然の中で生きていけるようにと特訓する。ソリアが暮らしていける森を探すが、なかなかいい物件はない。環境破壊。開発というやつは、野生動物の居住地を略奪すること。

 

はじめは、カエルにもビビっていたソリアだが、だんだん、活発に。木に登ってハチの巣を見つけ、ハチミツをなめることも。仲間ともコミュニケーションが上手に取れるようになった。そして森へ帰る時が。


あらいぐまラスカル』(アニメ版)のスターリングとラスカルの別れのシーンと重なってしまう。はたして、ソリアは無事、野生に戻れたのだろうか。


「第1回 10代がえらぶ海外文学大賞受賞作品」。10代ではないが、じんとしてしまった。


ソリアはいないが、ネコはいるのでスリスリしたら、パンチされた。


人気blogランキング