地球環境を守るために、彼女たちが行ったさまざまなこと

 

 

『すてきで偉大な女性たちが地球を守った』ケイト・パンクハースト作 橋本あゆみ訳を読む。

 

地球環境を守るために、具体的にアクションを起こした女性たちを取り上げた絵本。
見開きにポップなイラストレーションで彼女たちの生き方や考え方、行動内容(評価、実績)などをコンパクトにまとめた構成。

 

いきなり長い伝記を読む前に、目を通せば、おおつかみで理解できる。
子どもはもちろん大人にも一読をすすめたい。

 

SDGs(持続可能な開発目標)が何やらお題目のように唱えられているが、
中身は彼女たちが行ったこととつながっている。ああ、こういうことなのかと。

紹介された女性たち、ほとんど知らなかった。どんなことをしたのか手短に。

 

ユージニ・クラーク
サメの実態を明かした「シャーク・レディ」と呼ばれる海洋生物学者

 

ワンガリ・マータイ
ケニアの森林破壊を阻止するため植樹活動「グリーンベルト運動」を展開

 

インゲボルグ・ベーリング
謎だったミツバチの生態を解明、体内時計があることなどを発見

 

アニータ・ロディック
ザ・ボディショップの創設者。反動物実験フェアトレード、容器のリサイクルなどいち早く手がける

 

エディット・ファルカシュ
オゾン層を観察した気象学者。膨大な観測記録からフロンガスによるオゾン層破壊を知らしめた

 

ジェーン・グドール
タンザニアで野生のチンパンジーを調査、人間との類似性を見つける。チンパンジの生息地の保護につとめる

 

アイサト・シーセイ
ガンビアの貧しい女性たちにポリ袋を財布やバッグにリサイクルを指導。ゴミの減量と女性たちの経済的な自立を支援

 

フローレンス・オーガスタ・メリアム・ベイリー
1800年末期、女性の羽根飾りのついた帽子用に500万羽もの野鳥が犠牲になっていた。バードウォッチングをすすめるなど野鳥の命を救った

 

マリア・テルケシュ
「太陽の女王」と呼ばれる彼女は1948年太陽光システムを利用した「ドーヴァー・サンハウス」を完成。再生可能エネルギーの実現化のファーストステップ

 

チプコ運動
1960年代、インド・ヒマラヤ山脈では森林伐採により洪水など災害が頻発。ラタ村の女性たちは木に抱き着いて伐採活動に抵抗。これを現地の言葉で「チプコ」と言う。女性たちの抗議が実って伐採は一時禁止となった

 

アイリーン・カンパクタ・ブラウンとアイリーン・ワニ・ウィングフィールド
1950年代、核兵器の実験が行われたオーストラリアのアボリジニの土地。今度は放射性廃棄物処分場建設の計画が。核兵器の実験で重篤な病に襲われた人々は猛反対。その先陣を切ったのが二人のアイリーンという老婆。建設計画は中止となった

 

アーシュラ・マーヴィン
女性地質学者の草分け。隕石を調べることから宇宙や地球の成り立ちなどを知ることができるのを解明

 

ダフニ・シェルドリック
ケニアで育ったイギリス人のダフニ。夫と野生動物たちを保護するためにツァボ国立公園を設立。象牙が狙われ絶滅の危機にあったアフリカゾウの保護に取り組んだ

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