ゆめゆめ

意味・真理・存在  分析哲学入門・中級編 (講談社選書メチエ)

意味・真理・存在 分析哲学入門・中級編 (講談社選書メチエ)

2PMはK-POP、PM2.5はC-POISON。
ゆめゆめ混同しないように。


『意味・真理・存在』八木沢敬著を読んだ。
分析哲学入門』の続編だそうで、
ワンランクアップした内容。


「論理的にものを考える人なら誰にでも理解可能なように
明晰的確に文章を書き、かつ徹底的に話題を掘り下げものごとの
根底に迫る執拗なまでに持続的な細密思考を追求するのが
分析哲学のやり方である」


なんか立ち位置が、ディベートと真逆のような。
口数の多い人、弁が立つ人が優勢勝ち。
と、思われがちだが、修飾語の華美な言説は、
三流旅館の夕食の天ぷらと同じで
ころもだけが大きい。そんな気がする。


「特定の知識は、それがどう正当化されて知識として
成り立っているかによってアプリオリかアポステリオリかに
分類されるのだ。何らかの知覚経験の質または内容によって
正当化されている知識をアポステリオリ、そうでない知識を
アプリオリと言う」


アプリオリ性を先天性と混同してはいけない」


「クワインによると」
「文が真なのか偽なのかということは、一般には
ふたつの独立の因子によって決定される。その文の意味と、
世界の状況というふたつの因子である。もし世界の状況が
その文の意味どおりならばその文は真であり、そうでなければ
偽である」


うまい引用じゃないなあ。
佐藤可士和が確か、デザインは整理だ。みたいなことを言っているけど、
分析哲学は、まさに、そういうことではないだろうか。
ロジックの腑分けとも。


人気blogランキングへ