- 作者: 福岡伸一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 新書
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ここ数日は、珍しく、集中を要求され、あわただしかった。
はじまったばかり、これからはじまるというのに。
なぜ忙しいのかって、それは仕込み、準備期間だから。
追ヒアリングや下調べ、ここをきちんとしておくと、後が楽になる。
『生物と無生物のあいだ』福岡伸一著を読了。
子どものとき、アオスジアゲハを飼育して羽化に成功したり、失敗したり、
その思いを書いた部分が、とりわけ、センス・オブ・ワンダーを感じた。
引用。
「機械には時間がない。原理的にはどの部分からでも作ることができ、完成した後
からでも部品を抜き取ったり、交換することができる。そこには二度とやり直すことの
できない一回性というものがない。機械の内部には、折りたたまれて開くことの
できない時間というものがない。」
「生物には時間がある。その内部には常に不可逆的な時間の流れがあり、
その流れに沿って折りたたまれ、一度折りたたんだら二度と解くことの
できないものとして生物はある」
「一回性」、CD-Rのようなものか、一回こっきり。
CD-RWみたいに何度も書き換えがきかないから、
やれ人生やり直せる、リセットなどの言葉に惹かれるのだろうか。
それから病気をして完治したというが、これもそう思いたいってことで、
医学的には完治はないんじゃないだろうか。
ただし、R.P.G.的にいえば、経験知はあがるはず。
このあたりは、何か、浮かんだら改めて。
「生命とは何か?それは自己複製を行うシステムである」
作者は冒頭でそう書いている。