完全お気楽人生マニュアル―生きづらさを覚えているあなた、生き方ベタなあなたへ

 

 

『人間関係を半分降りる-気楽なつながりの作り方-』鶴見済著を読む。

 

人は一人では生きられないといわれる。確かに、そう思う。でも、隣近所や友人、親兄弟、会社の上司・同僚との関わりは、煩わしいことがある。そんなときは、ロビンソン・クルーソー的な生き方に憧れ、南海の無人島で一人で暮らしていることをイメージする。そう考える自分自身へ、いつしかダメだししている。でも、なあ。

 

なんか生きづらさを覚えているあなた、生き方ベタなあなたへ著者はこれまでの人生で得た「人間関係の作り方」を述べている。『完全自殺マニュアル』で知られる作者が、なんと『完全お気楽人生マニュアル』を書くとは。

 

腑に落ちることばかりで、各章のタイトルを相田みつをカレンダーのように日めくりカレンダーにしたいくらい。候補案を適宜挙げると。

 

「友だちがいない時があってもいい」

 

「嫌な相手とは「心の距離」を置けばいい」

 

「家族は寄りそわなくていい」

 

「そもそも恋愛をしなくてもいい」

 

「怒りは一晩寝てやりすごす」

 

この詩がとりわけ身に染みた。

 

「私は私の人生を生き、あなたはあなたの人生を生きる。
私がこの世界にいるのは、あなたの期待に応えるためではなく、
あなたがこの世界にいるのは、私の期待に応えるためではない。
あなたはあなた、私は私。
私たちがたまたま出会い、たがいを見つけるならそれは素晴らしいこと。
そうでなくても、それはしかたのないこと。」
(「ゲシュタルトの祈り」F.パールズ(ゲシュタルト療法を生み出したドイツの心理学者))


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