ストーリーはその通りじゃない

 

 『人はなぜ物語を求めるのか』千野帽子著を読んだ。

 

「人間は物語る動物である」

 

 
という。

それは
 

「「ストーリー」は人間の認知の枠組み」

 

 
だからだと。
その「ストーリー」は、時には自分に都合よくつくられたりする。
twitterになれると140文字でなんでもわかったように思える。
140文字で無理やり結論付ける。
ではストーリーと一般論はどう違うのか。
 

「ストーリーは個別の話題(存在命題)ですが、それの理由や「因果関係」」が「わかった」気がするときは、その背後には一般論(普遍的な話題、全称命題)が存在しているということができるでしょう」

 

 
一般論を換言すればコモン・センス(共通感覚、常識)だと思う。
そこには「科学」から「諺」「教訓」なども含まれるそうだ。
みんなの好きな占いとかもね。
 
違うか。
ボン・サンス(bon sens 良識)の方かもしれない。
ボン・サンスは絶対的、普遍的だが、
コモン・センス( common sense 常識)は相対的。
時代の空気が変われば、わりかしころっと変わる。
数の原則で決められることが多い。
 

「できるだけ正確な一般論を目指すのが科学」
「一般論の精度を上げようとすることによって、
テクノロジーや医療は進歩してきました」

 

 
科学(化学)は錬金術や魔術をルーツにしているが。
 

「ただし、科学は必ずしも因果関係を追求するものではありません」

 

 
ここ、大事。
科学に「ストーリー」を欲しがるなと。
 

人生に「ストーリー」を求める。
それは人間の性分だから求めることをやめるのはできないことかも。
なら「期待」の「ストーリー」をつくるのはやめようと。
 
大瀧詠一の名言を引こう。

「 失望したくないなら、期待しないことだ」

 


 
これだ。
 
続篇的本
『物語は人生を救うのか』
拙レビュー
 
 
書きますた
オリックス生命 BAKUBAKUヴィレッジ
カイセツ教授のビジネス・コーチング  子育て応用編
第3回 「アクノリッジメント」

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