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バン、バン! はい死んだ: ミュリエル・スパーク傑作短篇集

バン、バン! はい死んだ: ミュリエル・スパーク傑作短篇集

『バン、バン! はい死んだ』ミュリエル・スパーク著 木村政則訳を読む。
「傑作短篇集」と、ついているが、当たり!
ブラックユーモアのフルコース。
短篇だから黒笑懐石か。

 

『人生の秘密を知った青年』は、おしゃべりな幽霊と青年のやりとりが
よくできたコントのよう。

 

『遺言執行者』は、作家の叔父が亡くなって遺産管理者になった姪。
しめた!と思ったら、叔父の書き残した小説の続きを書くことに。
なぜか亡き叔父からのメッセージが届く。

 

『捨ててきた娘』は、訳者が違うとなんか印象が違う。西崎憲訳よりも
てへぺろ感が弱い。だって結末はノリツッコミだもの。

 

『上がったり、下がったり』は、同じビルで働く男女のエレベーターでの
出会いを描いた作品。洒落ている。

 

『ミス・ピンカートンの啓示』は、フライング・ソーサーの話。
小さなUFOと小さな宇宙人という眉唾なおもしろ話。

 

『黒い眼鏡』は、なぜか視力の弱い少女が眼鏡店の姉弟の本心を
見抜いてしまう話。

 

『クリスマス遁走曲』は、24才の女性と副操縦士が出会って機上での逢瀬。

ところが…。
映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」テイストな話。


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