自己嫌悪のサンバ

『今を生きるための現代詩』渡邊十絲子著を読む。
現代詩って遥か昔、ぼくが大学生だった頃にも
瀕死状態と言うのか、難解なものとされていた。
作者は、難解でもいいから、読め。そして感じろと。
改めて現代詩の面白さを知ることができる。
そもそも詩が敬遠されたのは、教科書のせいだと。
無難な詩が採択されて、無難な解釈をして。
でも、ぼくは西脇順三郎の詩は教科書で知って、
わけのわからないまま文庫の詩集を繰り返し読んだ。

詩だけじゃなくて、
今はなべてわかりやすさが基準になっているようだ。
そうじゃないと作者は言う。
わからなくてもいいから、丸呑みしろと。
安東次男の詩を「抽象画」に譬えている。
確かに「抽象画」を見るとき、
しちめんどくさい解説は、後回し。
そのまま、見るだろう。
誤読だろうが、感じるままに。
現代詩もそう読めと。

寿司屋の湯飲みも現代詩かも。
140wのツィートも、稀にそれっぽいのもある。

取り上げられている詩人のうち、川田絢音という詩人、知らなかった。
エキゾティックでエロティックな作風。気になる。

自己嫌悪のサンバ - YouTube


ガトー・バルビエリの曲に、三上が詞をつけたもの。
これは、現代詩かな。まさかのYouTubeにあり。
これは昔、友人のアパートでLPレコードで聴いた。
ココジコ、ココジコ、ジコケンオとか。
いま、聴いてみると何だか悪くない。
深夜ドラマのエンディング曲に合いそうだ。

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