面白いもの

 

朝日新聞にいま連載している谷川俊太郎の自伝が面白い。
ネットだと、ちょっとだけよ~。

人生の贈りもの:朝日新聞デジタル


恋多き詩人。ちと、違う。
いい意味でも悪い意味でも正直な人。
ダメンズ系、たぶん。
恋多き詩人。というと田村隆一がいる。
田村は金色のウイスキーが好きだったが、
谷川俊太郎は意外にも下戸ということを知る。
違いがわかる男のインスタントコーヒーかな。

父親の威光もデビューには役立ったかもしれないが、
それよりも詩が新しかった。まぶしかった。
好きな詩を引用。

 

「朝のリレー」

 カムチャッカの若者が
きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は 

朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が 

ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球で いつもどこかで朝がはじまっている

 

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交換で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
谷川俊太郎谷川俊太郎詩集 続」思潮社 より)

ぼく的には詩よりも漫画『ピーナッツ』や『マザーグース』の翻訳に
ひかれた。
日本語のリズム、頭韻、脚韻、オノマトペなどは、
Jラップとも重なる。
現代詩=難しいを、ものの見事にこっぱみじんにする。
小沢健二がもっと年取ると谷川俊太郎みたいになるのだろうか。
と、たわごとを。

 

「スヌーピー全集」発売記念翻訳・谷川俊太郎さん インタビュー(1/3) | 絵本ナビ



朝日新聞つながりで、クレジットカードでの購読をすすめるDMが来た。
謝礼は500円のクオカード。
個人情報流失した場合も500円の商品券。
雑誌のように年間定期購読をすると数十%オフとかすれば
応じるかもね。

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