しこしこ

近代秀歌 (岩波新書)

近代秀歌 (岩波新書)

現代秀歌 (岩波新書)

現代秀歌 (岩波新書)

しこしこというオノマトペは、もはや死語の類なのかな。
せっせとコピー書き。あ、修正もしなきゃ。
小野真都兵(おのまとぺい)というペンネームを思いついた。
あとは、仏頂面男(ぶっちょうづらお)とか。

移動本で
『近代秀歌』と『現代秀歌』、いずれも永田和宏著を読んだ。
著者の短歌のコンピレーション、アンソロジー。
詩以上に短歌は詳しくなく、きちんと読んだのは、
いつ以来だろう。
あ、俵万智穂村弘あたりは読んだかな。
どうせおまえはデタラメな性格だから
定型より自由律っぽいのが好きなんだろと。残念。
アララギ派の歌とか好きだったりして。
『現代秀歌』よりも『近代秀歌』の方に
ひかれたのは、意外だったが。
ロックよかクラシックを聴きたい気分なんだろね。

斎藤茂吉の故郷の最上川と母の死を題材にした歌は、しみる。
風景を何度となく見たことがあるので。

最上川 逆白波の たつまでに ふぶくゆうふべと なりにけるかも」


石川啄木。同時代の歌人が漢字交じりの格調高いものに対して
いわばひらがな。

 

「友が皆 我より偉く 見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻と親しむ」

ラッパーの日常をリリックのしたものと
近いものを感じる。
でも妻に花なんて買って帰るようなことは、実際には
なかったと思うけど。
短歌における石川啄木って現代詩のおける谷川俊太郎
ポジショニングが似ている。

北原白秋

 

「君かへす 朝の舗石 さくさくと 雪よ林檎の 香のごとくふれ」


松本隆本歌取り

 

「君の髪がゆっくりと翻ったら ぼくは林檎の においでいっぱいさ」
(「それはぼくぢゃないよ」作詞 松本隆 作曲 大瀧詠一)

 

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