一所懸命から多所懸命へ

『これだけは知っておきたい働き方の教科書』安藤至大著を読んだ。
基本の「き」だから、詳しい人は読まなくてもいい。
違う。詳しいと案外瑣末なことにとらわれ、
大きな観点を見落としたりすることもある。
この本を読んで感じたことを思いつきで、ざっと書く。
マジっすか。

「転職は当たり前となる」

転職というと大抵は同じ業界にステップアップすることだけど、
文字通り、異なる仕事に就くこともあるという意味。
終身雇用制、就職童貞・処女のまま企業に入社して定年まで勤めあげる。
後は、厚生年金で悠々自適。
それは、団塊の世代かも少し後の世代あたりで本当におしまいのようだ。
企業の寿命も、個人の寿命と反して短くなっているようだし。

「キャリアはキャリアとならない」

たとえばSEという仕事。日進月歩でITが進んじゃって
昔取った杵柄が通じないということ。
これが、多くの業種で進むらしい。
となると、キャリアとプライドを脱ぎ捨てられるかにかかってくる。

「抜け道は用意しておこう」

要するに、副業だ。リスクヘッジ策として。
少額でもいいからお金が入るものがベター。
絵心があれば、オリジナルキャラクターをサイトで売るとか。

「正規と非正規の間の選択肢が増えなければ」

質・量ともに社員と同じ仕事をしているのに、
非正規ゆえ安い時給でボーナスも昇給も望めない。
ワークライフバランスとかいわれるが、
どうも絵餅だし。
なら、二者択一ではなく
間のいわゆるグレーゾーンを充実させようと。
年棒制の契約社員制とか。
別に本業があって、生活安定のために
フルタイムは無理だからパートタイムで働く人なら、
本業がダメになったらフルタイムの社員待遇へ。
本業が忙しくなったらフルタイムからパートタイムへ。
そのシフトを柔軟にしたらどうかと。

「動かざること山の如し」なのか、
「転石、苔を生ぜず」なのか。
まあどうせ昨今の就活とて行き当たりばったりの要素もかなりあるだろう。
恋愛と一緒で駄目なら別れればいい。
その中で自分のやりたいものを見つければ…。
と書いては見たものの、そんなもん、あるヤツ、どんだけいるのだろう。

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