そのまんま

行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書)

行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書)

昨夜、Nスペのgoogle特集で、NHKの宮崎県知事選挙速報が流れて、
そのまんま東当確」のスーパーインポーズを見たときは
サプライズだった。でも、この人、青島幸男とは違って、政治家志望だったし、
ゆくゆくは保守系無所属かなんかで妥協しつつ県政をうまくやっていくのではないだろうか。
かつてツーツーレロレロってコンビで大森うたえもんと差別ネタの漫才をやっていたけど。
google特集は、さして得るところもなく、うとうとしてしまった。


午前中、毎年まとめている報告書の原稿を送る。


行動経済学 経済は「感情」で動いている』友野典男著を読んでいるのだが、
このところ、なぜだか光文社新書ばかり読んでいる。
ぼく的には当たりが多いわけで、たぶん、編集者、編集部に力があるからなのだろう。
この本もメガマック並みに、かなり読みでのある内容で、付箋の枚数が多い。
作者は勘定から感情をとらまえるのが行動経済学なのだと
とシャレているのだが、いままで慣れ親しんだ小難しい世界を
違った切り口でアプローチして鮮やかな解釈を試みている。


宮崎県民は「感情」でそのまんま東に票を投じたわけで、
政党が選挙民をなめてかかると痛い目に遭うってことなのか。
断言はできないけど。
この本に「真ん中が選ばれる」という章がある。
かいつまんでいうと、人は二択よりも三択の方を得てして好み、
中庸ではないが、真ん中を選ぶ傾向にあると。
だから、本命の商品などは、あえてはじめから
真ん中のポジショニングにしておけば、いいと。
「特上、上、並」「松竹梅」と3段階になっているのにはワケがあると。
そのまんま東は、自民党と民主党との真ん中だったのかなあ。


その昔、そのまんま東を起用して某JRのTVCMに起用しようと知り合いが提案した。
キャッチコピーも、「そのまんま東。」そう、そのまんま。
手つかずの豊かな自然が東には残っているっていう意味合い。
広告代理店サイドでもかなり受けたらしいのだが、
立ち消えになってしまった。


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