あぢあぢ

謎とき村上春樹 (光文社新書)

謎とき村上春樹 (光文社新書)

と、東海林さだお風に。
午前中、郵便局から銀行へ。
支払作業。
一瞬にして残高がわずかに。
途中、いつもの道で
白黒猫を見かけるが、
まったく同じ猫がもう一匹、前を駆けている。
幽体離脱か、ドッペルゲンガーと思ったが、
兄弟猫か。なんだ。


来月の取材に備えて
Webから出力した資料を読む。


『謎とき 村上春樹石原千秋著の引用。
及びまとまらない感想。

ホモソーシャルは、村上春樹文学を読み解く鍵となる概念」

だとか。

「(夏目漱石の)『それから』は典型的なホモソーシャル小説」

だそうで、村上春樹の先達として漱石がいる。

「こういうホモソーシャルの構図の中では、女性は男同士の絆を
強めるためにやりとりされる、いわば「貨幣」のような存在になる。
したがって、ホモソーシャルな社会では「女性蔑視」の思想が
ベースとしてある。なぜなら、女性を他者として「尊敬」していたら
「貨幣」のようには扱えないからだ」

なんとマルクスの、廣松渉の「物象化」や「市場交換」と
見事にリンクする。

ホモソーシャル」が排除するもの。
社会的弱者、いじめられっ子、そしてフクシマなど。
風呂敷を広げるとキリがない。

ホモソーシャルな社会は、日本ではいつ完成したのだろうか。
それは、1970年代である。家父長的資本主義の基礎となる近代家族が
完成した時期だからである」

言わずもがな「戦後の高度経済成長」によってである。

年金制度のモデル家族とモロかぶり。

「ただし、イデオロギーとしての近代家族は戦時期に強化された可能性が
高い。というのは、当時はまだ戦争は男性だけの「仕事」だったからである」

マッチョ的な男らしさが求められていた時代。
いまは、まさに「男はつらいよ」って時代なわけで。


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