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「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる (光文社新書)

「ゼロリスク社会」の罠 「怖い」が判断を狂わせる (光文社新書)

昨日午後10時頃、最寄駅に都議選立候補者がいた。
ぼくは頭の中で「風呂、発泡酒」が呪文のようにグルグルしていて
パンフレットをもらわなかった。
妻は朝、同じ候補者と運動員を見たそうな。
盛り上がっているような、いないような、都議選
投票率は、低いんだろうな。
そう言えば子どもは初選挙。
でも、デートを優先するんだろう。
かく言うぼくも、選挙に行くようになったのは
結婚してからだし。


『「ゼロリスク社会」の罠』佐藤健太郎著を読む。
作者によると、日本人は「リスク過敏症」だそうだ。
過剰反応ゆえ毒か薬か、是か非か。極端な行動に走る。
第2章の「「天然」大好き、「化学」は大嫌い……の罠」は、
目からウロコだった。
「天然」は体に良くて、「化学」は体に悪い。
本当にそうだろうか。
「リスクはゼロにならない」とも。
で、「リスクを削減するには、コストがかかる」と。
確かに。
「定量分析」できっちりと「リスク判断」、「リスク計量」がされれば、
「ムダなコストも削減される」と。
「発ガン」「ホメオパシー」「放射能」など、
バイアス、流言飛語などで右往左往するのではなくて、
「成熟したリスク認識」を持てば、「乗り越えられる」と。
視聴率ほしさでやたら恐怖を煽るマスコミもな。
ただなあ、専門家のアドバイスや意見は、裏付けのない感情論に負けがち。
「成熟」には、やはり教育が重要なわけで。


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