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マルキ・ド・S

フランス的思考―野生の思考者たちの系譜 (中公新書)

フランス的思考―野生の思考者たちの系譜 (中公新書)


3.11から5年経った。
母を亡くし、父を亡くし、
故郷の一部は死に体のまま。
帰参したい人は、たぶん、高齢者だろ。
完全廃炉は、いつになることやら。

洟盛りの中、『フランス的思考』石井洋二著を読む。
フランスのメインストリームじゃなくて、
オルタナ、アングラ的「野生の思考者たちの系譜」を辿る。
理性的な思考者たちが光なら、
野性的な思考者たちは影。
影がなければ光はできない。
逆もまた然り。

はじまりは、マルキ・ド・サド
ドSとか使われる、SはサドのS。
DEは貴族の称号だが、偶然、ドSとなる。
マルキはキチガ○の略称だし。
澁澤龍彦訳の『閨房哲学』をかつて読んだが、頓挫。
ムショで提唱する、いわば悪の哲学は、反道徳的だが、
惹かれるものがあることはあったが。
そこから
フーリエランボーブルトンバタイユ→バルトと
繋がる。
フーコーもそこに含まれるはずだが、大物すぎるのか
割愛されている。
ブルトンバタイユは、最初は盟友だったが、
後袂を分かち、敵となったそうな。

NHKEテレ『知恵泉』岡本太郎の回を見ていたら、
岡本太郎記念館の館長が
太郎は単なる画家の観点ではなく、
民俗学から芸術を捉えていたと述べていた。
太郎のフランス留学時代、モースに学び、
バタイユら「社会学研究会」のメンバーとと
親交があったことは有名。

理性や知性が袋小路に入り込んでいるようないま、
ちょいと野生という視座から
勇ましく、猛々しく切り込んでみるのもありだろう。
太郎の絵画のように。

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