アート驚く おかんアート

Museum of Mom's Art 探すのをやめたときに見つかるもの

『Museum of Mom’s Art-探すのをやめたときに見つかるもの-』都築響一著を読む。というか見る。

 

いわゆる「おかんアート」の本。ふつうのお母さんやおばあさんが、そこらへんにあったひもやリボンを創意工夫して動物や人形をこしらえる。リサイクル、リユースか。SDGsの一環か。そんなことは、おかんは思わないだろうがね。


立派な手芸とか工芸とかじゃなくて、なんか空き時間にぱっとこさえたもの。
それが思った以上にかわいくて。

 

小さくてかわいい。「かわいい」は、いまや世界共通語になったのかもしれないが、
女性は世代を問わず、かわいいもの好きだと思うんだけど。

 

ここに掲載されているリボン犬なんかをコマ撮りして動画にすれば
『PUI PUI モルカー』になんじゃねとマジ思った。

 

「ちなみに神戸を拠点に探索活動を展開するおかんアート発掘グループ、「下町レトロに首っ丈の会」による「おかんアートの定義」とは:

1 基本的に、非常に役に立つとは言い切れないが勢いはある。
2 いらないものの再利用(眠った子を起こす)。
3 飾る場所に困る。飾る時はビニールにいれたままにしたりする。
4 部屋のあらゆる場所に侵攻してくる。
5 センスが良いなど気にせず、世間とのズレなんかも気にしない。
6 なのに、暖かみだけは、熱いほどある。
7 作りすぎて置き場がなくなり、人への配布をスタートする。
8 置いた瞬間、どんなにおしゃれな部屋ももっさりさせる破壊力大。
9 とぼけた顔にイラッと来るか、なごまされるかはあなた次第。
10 フィーリングでつくるキティとドラえもんは危険。」

 

 

教則本として紺野サキ子著の『びんぼう工作』が紹介されている。
いいタイトルだなあ。

 

ぼくがいま大学生で実家からの宅配便で食料といっしょに段ボールの片隅に
母親がつくった軍手人形なんか入っていたら即廃棄するだろうか。喜んでデイパックにぶら下げるだろうか。

 

嶋暎子さんの新聞バッグとコラージュは、素晴らしい。
おかんアートじゃなくてコンテンポラリー・アートだと個人的に思う。

 

 


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