ミシェル・ルグラン自伝 ビトゥイーン・イエスタデイ・アンド・トゥモロウ
- 作者: ミシェル・ルグラン,ステファン・ルルージュ,濱田高志,高橋明子
- 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング
- 発売日: 2015/07/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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『ミシェル・ルグラン自伝』ミシェル・ルグラン著
ステファン・ルルージュ著を読む。
父親が音楽家だった。音楽家よりも商売人。
ナチス・ドイツとうまく立ち回ったり、女性にだらしなかったり。
家にあったピアノでラジオから流れてきた音楽を
耳コピーすることから
音楽への道がスタートする。
コンセルヴァトワール、パリ国立高等音楽院で本格的に音楽を学ぶ。
そこで出会う個性的な先生の指導。反発と協調。
劇伴 、映画音楽との出会い。
クラシックはもちろん、ジャズ、新しく生まれたロックンロール。
いいと思ったものは、吸収して自分の音楽にしていく。
ボリス・ヴィアンと親しかったことは知らなかった。
ヴィアンが作詞でルグランが作曲したロックンロール。
双方偽名で。
余りにもロックンロールは余りにシンプルだと言っているが、
確かに3コードでも完結してしまうものね。
だから、ウケたんだけど。
レイ・チャールズ、マイルス・デイビス、ビル・エヴァンスなどの交友は
ほんとに映画のワンシーンみたいで。
映画監督ジャック・ドゥミについて書かれたところは、
迫るものがある。
絶頂期から思うように映画が撮れなかった晩年。
YouTubeから、一応チョイス。
まんまユニクロのTVCMに使えそうな映像と音楽。
赤子の手をひねるようなものか。
ゴダールの『女と男のいる舗道』アンナ・カリーナ。
なんて、チャーミング。
豪華なメンバー。上質のサウンド。