アギちゃん

マスコミ漂流記 (銀河叢書)

マスコミ漂流記 (銀河叢書)


必要に迫られていわゆるビジネス書の類を読む。
あ、ポストイットを買いに行かなきゃ。
良いアウトプットには、かなりのインプットが必要。
浅漬け程度だが。

『マスコミ漂流記』野坂昭如著を読む。
作者の作家になるまでの行状記。
断片的には知ってはいたが。
三木鶏郎のマネージャーとなって
「阿木由紀夫」と名乗っていた。
黒メガネで怪しげな雰囲気。
そのきっかいぶりは、最初、小林信彦のエッセイで読んだ。

以前は会社の入口に
「セールス・広告お断り」というステッカーが
貼ってあった。
広告、TVCMの黎明期は、そうだった。
その先陣を切っていた三木鶏郎、天才永六輔…。
作者は、コンプレックスに苛まれながらも、
喰っていくために奮闘する。
出て来る、出て来る、魑魅魍魎が。
海千山千のつわものたちに、
もまれながらCMソングやコントや番組の構成を手がける。

ヒッチコックマガジン』の表紙モデルも
したそうで、画像を検索したが見つからなかった。

あの関西饒舌体とも言うべき文体は、
するする読めて魅了する。
『エロ事師たち』は、笑撃的な作品だった。
町田康の先駆けといっても
あながちオーバートクではないだろう。
『おもちゃのチャチャチャ』の作詞は有名だから、
CMソングで作詞をした『はとや』を紹介する。


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