K-POP文学

カステラ

カステラ


暑いと前のエントリーで書いたら、
なんだい、今度は暴風雨と湿度の波状攻撃。
パンツと靴は濡れるし、
頭髪はくるんくるん。

『カステラ』パク・ミンギュ著を読む。
いやはやポップ加減が、なうで、すっかり魅了されてしまった。
人を喰ったような奇妙なタイトルの短篇集。
ミニマル小説とも言えるし、寓話とも言えるし。
モノローグで淡々と語る感じは、
初期の村上春樹を感じさせるものもある。
ポップとか言うと、ついサブカル薀蓄のオンパレードと
思われる人もおられようが、この本は、きっちり、ブンガクしとります。
切なくて、悲しくて。ほろ苦い笑い。
達者な構成力。

TBSラジオの『菊地成孔の粋な夜電波』で、はじめて韓国語のラップを
聴いたとき、そのカッコ良さに、びつくりしたが、
それぐらいのインパクトがある。
即映像化できるのもある。
K-POP文学がピンと来ないんだったら、
プデチゲだっけ、韓国でインスタントラーメンを最後に入れる鍋。
いろんなものがミックスされた複雑な味。
プデチゲ文学。って、おされじゃないし。

救われた一冊。

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