- 作者: 黒川創
- 出版社/メーカー: 新宿書房
- 発売日: 2012/11
- メディア: 単行本
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駒沢公園のブタ公園からブタが消えて幾年か。
昨日、通り過ぎたら、巨大なブタのオブジェのすべり台が、鋭意製作中。
桜は、もう満開に近かった。
『日高六郎・95歳のポルトレ』黒川創著を読む。
長老の知識人に、幼い頃から面識のある著者がインタビューというか
ざっくばらんに話し合いながら、その生き方や考えをまとめたもの。
戦前の中国・青島生まれの日高は、帰国子女の走り。
両親は他の日本人と違って中国人にフレンドリーだったという。
東大紛争では、きっぱり職を辞する。
アウトサイダー的な見方で、日本を見続けてきた。
竹内洋あたりがいうところの絶滅寸前の教養人の一人。
戦前・戦後と年月は経ったが、日本の本質は変わらないと手厳しい。
畏友鶴見俊輔が、サービス精神旺盛で何でも話してくれる(対談など読むと、そう思える)が、
こちらは、物腰は柔らかで、青島や家族や東大などのことは
話してくれるのだが、
最後まで黒川がいくらつっこんでも、肝心のところは
話してくれなかったような気がする。
かつて黒川が取材して塩漬けになった原稿があるそうだ。
そのときは、本人が書くつもりだったとか。
日高が訳したフロムの名著『自由からの逃走』でも読むことにしようか。
2月に取材・原稿をまとめたものが、
アップされた。
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