行雲

雲をつかむ話

雲をつかむ話

着るものに困る季節。
相変わらずBGMは『和物FREESOUL』。


第6弾に、山本達彦の楽曲がコンピされていて、
どうしているんだろうとケンサク。
イケメンポップシンガーの草分け。
「Am(アーマイナー)は顔だけです」という
彼を起用したインスタントカフェオレ(確か)のTVCMの
キャッチコピーを思い出す。
現役でした。
カンバックしたアベ総裁と同じ大学の同期だったことを
Wikipediaで知る。


『雲をつかむ話』多和田葉子著を読む。
毎度おなじみ異国―ドイツの風景がたんたんと広がる。
そこで起きた事件やエピソードが
虚構、非−虚構がないまぜにされ、繰り広げられる。
短い話が、関係ないようで実はつながっていた。
読み手は、作者に欺かれたり、かどわかされたりして、
しばし、エトランゼ気分で現実から逃げ込む。
『私小説』水村美苗著とも、通じるが、
外から見た日本、日本人であること。
文化的差異。
例えば日本語で思考したものを、
ドイツ語に翻訳して会話する。あるいはテキスト化する。
その際の微妙な時差、温度差などは
目を瞑るしかないのだろうか。
地方出身者が、標準語で話すときも、
最初は方言で考えているのだろうか。と、素朴な疑問。


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