- 作者: 蓮實重彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/08
- メディア: 単行本
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『随想』蓮實重彦著の短い読書メモ。
磯崎憲一郎の小説について。さすが。優れた批評だと思う。
通常新聞・雑誌などでの小説の紹介、書評は大抵要約やあらすじがメインなのだが。
保坂和志と磯崎憲一郎との対談の作者の引用の引用。
「磯崎氏は、「僕の小説は、要約が基本的に馴染まないんですよ。
具体性の積み重ねだけなんで」と説明している」
「保坂氏は「モーツァルトの交響曲について書くときに
筋で書くかというと、そうじゃなくて印象で書いたりするでしょう」」
「印象」で書けと。
あとはソクーロフの改訂版『ボヴァリー夫人』と
『チェチェンへ―アレクサンドラの旅』が取り上げられていて見たくなった。
ツタヤで更新するときにレンタルしてくるか。