要約するな

随想

随想

『随想』蓮實重彦著の短い読書メモ。

磯崎憲一郎の小説について。さすが。優れた批評だと思う。
通常新聞・雑誌などでの小説の紹介、書評は大抵要約やあらすじがメインなのだが。
保坂和志磯崎憲一郎との対談の作者の引用の引用。

「磯崎氏は、「僕の小説は、要約が基本的に馴染まないんですよ。
具体性の積み重ねだけなんで」と説明している」

「保坂氏は「モーツァルトの交響曲について書くときに
筋で書くかというと、そうじゃなくて印象で書いたりするでしょう」」

「印象」で書けと。


あとはソクーロフの改訂版『ボヴァリー夫人』と
チェチェンへ―アレクサンドラの旅』が取り上げられていて見たくなった。
ツタヤで更新するときにレンタルしてくるか。


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