ハスミカマエル

自分用に備忘録として引用。
ネット広告ガイド−Yahoo!Japan【特別インタビュー】内山 光司×福田 敏也(前編)より。

「―かっこいいWebサイトではないけれど、ビジネス的に大きな効果を上げているWebサイトというと、どのようなものがありますか。

福田:楽天市場は、まさにそうですよね。売り手からすると、HTMLページを
Webサイト内に用意するだけで、ビジネスチャンスが得られます。以前に、内山さんがある雑誌のコラムで楽天市場のお店のページデザインを「楽天メソッド」と呼んでいました。あの長いスクロールをさせるインターフェイスは、デザイナーの目線から見ると情報はわかりづらいし、かっこよくもない。でも、何年にも渡ってお金を生み続けているのはあの良さが絶対にあるはずだ、という話でした。

内山:僕は、クール&シンプルなWebサイトがいいというのは、場合によってはデザイナーの奢りだと思っています。クール&シンプルでユーザビリティを高めれば、選択肢がわかりやすくなることは間違いありません。
しかし、人間の心はとても複雑です。楽天市場にアクセスしている場合は、その時点でそのユーザーは基本的に買い物をしたいわけですよ。ですから、気持ちよく買えるという過程が大事になってきます。縦に延々とスクロールしていくときに表示される、ビックリマーク「!」が100個くらいついている売り文句を見て「やっぱりこれを選んで間違いじゃないな」と思えたり。買い物をある種のエンターテインメントとして考えて、その行為が楽しいかどうかが重要になってくるわけです。ユーザビリティを安易に盲信すると、合理的なデザインになる反面、例えば「買いに来ている」というユーザーの心のモードを忘れてしまう場合があります。」


『随想』蓮實重彦著を読む。久しぶり。
相米慎二の長廻しばりの長いフレーズの難解な文章。
そこには、ソフィステケイテッドされた罵詈雑言、毒の類が潜んでいる。
読み終えたところでは、村上春樹をめぐる、
かの内田樹センセイの文章をチクリと刺している。愉快、愉快。
インテリ青二才はハスミ本が必読という時代があって、
乗り遅れまいとして読んだことがある。
文学系は忘却の彼方へ。映画系はなぜか頭に残っている。


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