- 作者: 野内良三
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/05/25
- メディア: 新書
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朝仕事の帰り、雨。持参したカッパを着こんで
自転車を走らせる。久しぶりの雨。
さんざ太陽の世話になったので、うれしい雨。
ほんとは、すぐに帰って
原稿を仕上げて送らないといけないのだが、
遠回りして濡れながら帰る。
しばらくしてから土砂降り。
『日本語作文術−伝わる文章を書くために− 』野内良三著を読む。
「実用文」を書くための30ポイント。
で、「実用文」とは
「文系、理系を問わず、実務、職場、学校、学術など
多様な場面に対応できる汎用性の高い文章」
を指している。
中身は、きわめて具体的で参考になる。
作文嫌いな人は、一読の価値ありあり。
例えば「定型表現」と作者が称している常套句。
ともすると陳腐になりがちだが、
あえて知って、使うことで、「実用文」の魅力がアップする。
かつて斉藤孝が、論文、作文を書けるようになるコツは、
まず引用しろと。いいと思ったら、引用の後に書けばいい。
良くないと思ったら同様に良くない理由を明記すればいい。
それを突破口に考え、論旨が構築される。
へえと思った。
この本も100パー首肯はできないが、へえと思った。
この手の本としてはぼく的には上位にランキングされた。
惜しむらくは、中公新書ということと書名。
同じ中公新書の『ドット・コム・ラヴァーズ』の書評でも
同じようなことを書いてたけど。