- 作者: 近松秋江,勝又浩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/06/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
朝の雨が上がり、昼過ぎに陽射しが降り注ぐ。
この時期にしては温かく柔らかな光。
イチョウなどの黄葉・紅葉が雨に洗われ、
いっそう色が映えている。
『黒髪・別れたる妻に送る手紙』近松秋江著を読む。
いわゆる情痴小説の代表格ってことは知ってたけど、
読むのははじめて。収録されている「疑惑」がいい。
妻が若い男と出奔。作者が刑事よろしく出奔先であろう
日光の旅館を訪ねては宿帳をチェックする。
ちょっと前にネットで話題になった
『今週妻が浮気します』をもじれば、
『今週妻が若い男と家出します』。
いまならペンの代わりにデジタルハンディカムでも持てば、
平野勝之ばりの作品になるかも。
それにしても売れない作家の妄想、疑心暗鬼ぶり、
なりふり構わぬ妻への未練たらたら、
ダメ男ぶりはちょっとすごい。ここまで吐露するかって。
軽蔑じゃなくて結構シンパシーを感じている、ぼく。
ここでPR。
構成・ライティングを担当した
MasterCardファイナンシャル・マネージメント対談が更新されていた。
「第5回 苦手は成長の素 」
丸山和也(弁護士)×原江里菜(プロゴルファー)