寸暇

寸暇を惜しんで『一六世紀文化革命1』山本義隆著を読了。
『複雑系の哲学』小林道憲著を牛歩の如く読んでいる。
小林先生から献本されたもので、いつものよりも難しいかもしれない的な
メッセージが添えられていたけど、なぜか読みやすい。
帯に「「科学」と「哲学」の対話を通した新しい世界観の展開」と惹句が
つけられているが、プラス「宗教」が抜けている。
この本の文体が、生硬ではなく、どうもポエジーのような気がしてならない。
このところ、科学書から複雑系や哲学を探っていたんだけど、
この本で真逆のアプローチができるようだ。ラッキー。


『一六世紀文化革命1』にこんな箇所が出てきた。

「そこには中世錬金術の比喩的な用語や意味不明なシンボルもない。これらの冊子には
錬金術と地続きに見出された技術であるにせよ、それを隠蔽するのではなく、
むしろ積極的に公開し、多くの経験をくみ上げ共有化してゆこうとする近代的な
志向が明確に読み取れる。それは技術と技術者が近代科学の形成に参画してゆく
大きな契機であり、そのことこそが一六世紀文化革命を特徴づけるものである」

錬金術から科学への道筋を立てたのが、一六世紀の技術者だった。
なんだか志向がオープンソースっぽくねー。

「近代科学が成立する以前に、化学にとっての基本的な事実を見出し、
必要な技術を開発し、有用な知識を蓄積していったのは、このような
一六世紀の技術者の実践であった」

事件も新技術も現場で起きているということか。


録画しておいた『人志松本のすべらない話 ザ・ゴールデン』を見る。
余分なところは早送りして。話芸やネタのおもしろさを楽しむ。
てゆーか、ラジオだよね、やってることは。
「すべらない〜」に対して、『エンタの神様』は、このところ旗色が悪いようだが、
あれはあれでありだと思うが。


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