季節なんかパッと変わる


元ネタはサントリーリザーブのキャッチコピー
「時代なんかパッと 変わる」。
敬愛してやまない秋山晶(敬称略)のコピー。
押入れから秋冬物を取り出したら、
ナフタリンよかカビくさいかも。
着ない服が結構ある。
アイム捨てられない男。

『データの見えざる手』矢野和男著を読む。
ジェンナーは自分の子どもを種痘の実験台にした。
作者は自らが
「リストバンド型のウエアラブルセンサ」を
「8年間、24時間、365日」装着した。
「のべ100万人日以上の行動を計測」、
膨大な「データをコンピュータに蓄積」した。
さまざまな人間の行動を定量化、分析、
そこから人間の法則を見出すことができたと。

作者は問う。

「人間の幸せを制御するテクノロジーは可能か」


かつてのソ連の怪しげな科学者をイメージしてしまうが、
作者は大マジ。
なぜなら、「幸せは計測」できると。

いろんな事例が紹介されているが、
驚いたのは、コールセンターで
「休憩中の会話が活発だと生産性は向上する」例。
昼休み、気心が知れた同僚と雑談で沸くと、
午後の仕事がはかどる。こんな経験はあるだろう。
会議も重苦しくて意見が出づらいよりは、
冗談の一つでも出た方が意見は言いやすいし。
これをデータで示しているから、説得されるよねえ。

 

「コミュニケーションを分析すると、言語的な要素は、
コミュニケーションの10%以下しか影響せず、残りの
90%以上は、身体運動などの非言語的な要因によることが
知られている」


テキストオンリーのメールでは、だから、伝わらない。
じゃあ、どうする。
一方的なやりとりではなく、
「双方向率を高める」ことだそうだ。
作者の「計測技術」に基づいたそのノウハウが書いてある。

そして「大量のデータと学習するマシン」により、
豊かさをもたらすと。

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