ウイスキーが、お好きでしょ

父親は、ニッカ党だった。
子どもの頃、給料日後に
ニッカウイスキーの大きなボトルが
酒屋から届けられていた。
時折、おまけのグラスなどがついていた。
そういうわけではないが、
安いウイスキーならニッカの方がうまい気がした。
ところが、新宿にある安酒場のボトルの定番は、
サントリーホワイトだった。

『メンズクラブ』に載っていた嵐山光三郎のコラムで
酒やビールはその地元で飲むのがうまいと書いてあった。
北海道ならニッカウイスキー、サッポロビールなどなど。
オリオンビールは、やっぱり沖縄で飲むのがいちばんうまいと思った。
ビンタンビールは、バリのビーチだし。
地産地消であり、スローフード的志向。

NHK朝の連続ドラマ『マッサン』を見ていると、
サントリーとニッカの企業風土の違いを改めて感じる。
スコットランドに負けない本物のウイスキーを目指すニッカ。
日本人の嗜好に合うウイスキーを目指すサントリー
サントリーはメジャーゆえキャッチーな広告に力を入れてきた。
広告の大量出稿でに大量販売。
ニッカは、エイビスのナンバー2宣言ではないが、
マイナーゆえ質訴求、限定のマーケティングを展開することができた。

んで、「春はあげもの」の画像。
笑ったけど、うまいなと思った。単なる語呂合わせではなくて、
角のハイボール&フライというメニュー提案になっている。
ウイスキーはストレートというのは、カッコいいが、
日本人にはどうだろう。
水やソーダで割って確かアルコール度数が日本酒並みになる。
なじみの度数だ。
レシピ提案をすることで、
サントリーのウイスキーを置いてくれる店も増えるという算段。

夏はどうする。
枕草子では「夏は夜」だ。
来店促進なら「夏は寄る」というのもある。
メニュー提案なら「夏はきぬ」で、きぬごし豆腐料理というのもある。

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