六・八・九

上を向いて歩こう

上を向いて歩こう

昨晩、帝都全体はサウナ風呂と化し、
自宅前で全裸状態となった都民は、
そのまま水風呂にドボン!
蝉も深夜営業。時給は割増しか。
それとも、サービス残業か。

さて、本エントリーのタイトルは、何だ。
暗号か。いいえ、
永六輔の六、中村八大の八、坂本九の九でした。
上を向いて歩こう佐藤剛著を読む。
上を向いて歩こう』ができるまでの
芸能プロダクションやレコード会社などの音楽業界や
作詞家ではなかった永に詞を書かせた中村の慧眼。
プレスリーを完全に咀嚼した坂本九の歌唱力。
などなど、盛りだくさんの内容。
作者は本業が音楽プロデューサーゆえ、
音楽ライターやノンフィクションライターとは異なる観点から
捉えている。
当時の関係者へのインタビューも行ったそうで、
貴重な一次情報も驚かされる。
本当なら口外せずにあの世まで持っていくようなことが、
時が経過したのだろうか。

大瀧詠一が『GO! GO! NIAGARA』で、
かつてクレージーキャッツのヒット曲の生みの親・萩原哲晶
取り上げていたのに似ている。
プレスリーファンの大瀧も九ちゃんの楽曲はよくかけていた。

中村八大がバンス(前借)で、ニューヨークへ行くシーンが
ある。
ハーレムへ夜な夜な出かけては、ジャズメンとセッションしたとか。
英語は堪能ではないが、ピアノに向かってアドリブで弾き出せば
「オヌシ、デキル」てなもんで。痛快。

六・八・九、この出会いが日本の音楽を変革した。
知っているようで、知らなかったことばかり。
あまりに良くって一駅乗り過ごすところだった。

本家以外にいろんなカバーがある。
参考までに。


 

 

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