コーヒーと詩篇

義兄夫婦が嫁はんと孫娘を連れてハワイに行ってきたそうで、
土産パックをいただく。その中に、コナコーヒーの豆が入っていた。
山口雅也の『キッズ・ピストルズ』シリーズのカバーにも
合いそうなパッケージ。

Buddha's Cup Coffee


最近は、無精してPBのコーヒー粉を愛飲している。
キッチンの戸棚を開けてコーヒーミルを探す。
三茶のいまはなきセキゼンで買ったやつ。
動くか。動いた。
最初は粗挽きで飲む。あっさり・すっきり系、悪くない。
次は細かく挽いて。濃く・ビター系。ミルクに合う。

図書館で借りた川田絢音詩集を読む。懐かしの思潮社現代詩文庫。
安価な文庫にできるだけ詩作を大量に詰め込んだという
PBっぽいつくり。
同シリーズの田村隆一谷川俊太郎が、どっかに埋もれている。
移動中に、読む詩篇もなかなかいい。
スマホの画面におさまる詩篇か。

日本語は、漢字・平がな・片かながあって、
漢字は、表音文字であり、表意文字だ。
漢字・平がな・片かな、ローマ字。
多彩な表現ができる。
川田絢音の詩、特に散文は、
文字が鋭角に想像力を刺激する。

よく広告のコピーと詩の類似性をあげられるが、
似て非なるものだと思う。
ただし、刺さる、届くという意味では似ているかも。

SNSなどでテキスト、文字が氾濫している。
時代にシンクロしたツイートは、リツイートで増殖される。
ラップのリリックで韻にこだわらないリリックは、まさに現代詩。

文庫になった古井由吉著の『辻』。
ボーナストラックで大江健三郎との詩をめぐる対談が載っている。
大江は学生作家として華々しくデビューしたが、
古井は10年間大学の先生との兼業作家で
ドイツロマン文学、詩の翻訳などをしていた。
で、最近、再び詩に戻って来たと。
ここだけ立ち読みでせすませたけど。
なんか詩が来てる。

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